第4話 ページ6
『源外庵』にて。
「わあ、ホンモノの源外さんだ! めっちゃ感激!」
「よかったアルな、A」
「ん? お前さん、見ない顔だな。銀の字が連れ込んだのか」
「連れ込んでねえよ! ほら新八、説明してやれ」
「いやなんで僕なんですか」
「いいから説明するヨロシ」
「分かりましたよ、もう」
ぶつくさ言いながらも、新八くんが私の代わりに話をしてくれた。
「なるほど。じゃちょいとそいつを見せてくれんか」
携帯を源外さんに渡す。源外さんは携帯をじっくり眺めてはあちこちいじってを繰り返し、待つこと数分。
「おそらく本体は故障していない。こりゃあ、こっちの世界に来たときにおかしくなっちまったようだな」
「と、いいますと?」
「もとの世界に戻ればまた使えるようになるだろうが、ここでは動かねえな」
「そうですか……ありがとうございます」
源外さんはところで、と切り出した。
「お前さん、その格好はちょっと目立つんじゃないか?」
「そうですか? でもこの世界の江戸ではふつうに洋服着てる人もいますけど」
「かぶき町は着物を着る人が多いからな」
すると新八くんがぽんと手を叩いた。
「そうだ、姉上なら何か見繕ってくれるかもしれませんよ」
「あ、お妙さんか! お妙さんならキャバクラ務めだから、きれいな着物着てるもんね」
「着物の件は解決したとして、住む家はどうするんだ?」
「万事屋に住めばいいアル」
途端、銀さんが少し慌てた様子で言う。
「え、銀さんこの子の隣で寝るの? すでにアレなのにいろいろ問題だと思うんですけど」
「よし、そうと決まれば話は早いネ。姉御のところに行くアル!」
「れっつごー!」
「ちょっと待って、銀さん無視?」
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時