冗談は２次元だけにしてもらえます？【沖田総悟】

第１５話 ページ17

「どうぞ、召し上がれ」


私が作ったのは、すき焼き風とポテトサラダ。味見したから大丈夫だとは思うんだけど。


「「「いただきます」」」


そう言って手を合わせ、万事屋トリオは最初の一口を食べた。


「うわ、美味っ」

「とっても美味しいです！」

「美味しすぎてほっぺたおちそうアル！」


口々に感想をもらしながら、もぐもぐ平らげていく。


「よかった、喜んでもらえて」

「このポテトサラダ、新八が前に作ってくれたのと味が違うアル」

「作る人によって味が違うのはよくあることだよ、神楽ちゃん。でも確かに、マヨネーズの他に何か混ざってるのかな」


おっ、やっぱり分かるか。


「私、あんまりマヨネーズが強いのは好きじゃないから、いつもマヨネーズの量を減らす代わりにごまドレッシングを加えてるんだ」


本当に美味しいんだよ。作者はいつもこれだって。


「お箸が止まらないアル」

「でも大串君にこれ食べさせようもんなら、マヨネーズの量は倍以上になるぞ」


銀さんが笑いながら言った。大串君じゃなくて土方さんね。


「あはは……だよね。そうだ、これ今度総悟にも作ってあげよっと」

「なに、総一郎君とそんなに仲良いの」

「総悟だよ、銀さん。仲は良い……のかな。稽古で相手してもらってるだけだし」


すると、もぐもぐタイム中だった神楽ちゃんが口を挟んだ。


「あいつ絶対Aの事好きアルヨ」

「え、なんで！？」

「A、よく膝枕してあげてるってサド本人から聞いたネ」

「それはまあ事実だけども……」


あれは総悟が＿＿



＊



稽古終わりの縁側で、総悟が頭を私の方に向けて寝転がってきた。


「えっ」


すると膝の上に総悟の頭がのって、私が膝枕をする形になる。


「いい枕ですねィ」

「ちょっ……狙ったでしょ」

「ふっ、狙ってねェよ」


そう言いつつ、総悟は満足そうな表情を浮かべた。

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