天使さま 納棺師 ページ18
天使さま、天使さま。 愛しい天使さま。
誰のものでもないみんなの天使さま。
こんな僕にも優しく接してくれる天使さま。
ただ見ているだけで幸せなのです。
ただここに存在してくれているだけで幸せなのです。
自分だけを見てほしいなどとは思いません。
「急にごめんね、どうしてもイソップ君に伝えたいことがあって」
「いえ、片付けも一段落ついて暇だったので気にしないでください」
話したいことがあるから時間が欲しい、と天使さまに言われた。
本当は暇なんかではないが天使さまの頼みなれば話は別だ。
天使さまを部屋に招き入れ、少し良い紅茶と菓子を用意する。
「それで、伝えたいことって何ですか」
紅茶を啜りながら天使さまに問う。
「あ、えっと、その…」
違和感。 天使さまはこんな顔だっただろうか。
頬を赤く染めて、目が潤んで、所謂女の顔。
どろりとしたものが溢れる。
「私ね、イソップ君のことが好き、です…」
「は…？」
頭を鈍器で殴られたかのような衝撃。
何を言っているのか理解できなかった。
理解が追い付かず『好き』という単語が脳を支配する。
天使さまが僕を好き？
有り得ない。 天使さまが僕なんかを好きなはずがないだろ。
天使さまがこんな女の顔をするわけがないだろ。
みんなの天使さまが誰かひとりを愛するわけがないだろ。
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うめぼし - あぁ…好きです… (2022年2月10日 0時) (
レス) @page19 id: 6957d2b079 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 杠さん» コメントありがとうございます。小一時間踊り狂えるほど嬉しいです。ぜひ引き込まれてください (2019年12月8日 11時) (レス) id: 584fcfefdb (このIDを非表示/違反報告)
杠(プロフ) - うわ素敵な文章かかれますね…引き込まれちゃいそうです… (2019年11月2日 10時) (レス) id: 28dffd500b (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ぽぴらさん» 温かいコメントありがとうございます...！なるべく早く更新できるよう頑張ります〜 (2019年7月27日 2時) (レス) id: 584fcfefdb (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴら(プロフ) - ﾋｰｰｰｯ好きです……悶えました……更新待ってます〜 (2019年7月8日 23時) (レス) id: 3f5b5addce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2019年6月10日 19時
