196話「避ける」 ページ15
あれから鈴木さんの言ったことが頭から離れなすぎて、
快斗と避けるようになってしまった。
いや、避けたくて避けてる訳じゃなくてね？？
なんか、変に緊張するんだよ！！！
俺にも原因わかんねーもん！！！
どーしたらいいんだよ！！！！！！！
もう！！鈴木さんの馬鹿！！！！
「あ、おはよーA君！」
「………おはよう。鈴木さん。」
通学路、いつもの2人に出くわす。
その際、鈴木さんには少し不貞腐れた表情を見せる。
「っど、どーしたの？」
「鈴木さんのせいで、何か…、ちゃんと喋れなくなった。」
「誰と………ってもしかしてA君の好きな人？！」
「だから好きじゃねぇって！！なのに鈴木さんがそーゆーから！！なんか変に意識して喋れねぇんだよ！！」
俺がそう言うと少しキラキラ顔をして、俺に詰め寄る。
「っなに？」
「それって！！好きな人を好きって自覚したからじゃない？！！」
「…………………は？」
「絶対そうよ！！！」
「いや、違うし。」
と、口では言ってみせるけど、
でも何故だか自分の中で、否定しきれない。
いやだって、………ねぇ？
ーーーーーーーーー
快斗side
なんか最近、Aが俺を避ける。
無視する、とかじゃねぇんだよなー。
なーんか…、そくささと距離を置かれる感じのというか…。
とにかく気に入らねぇ！！！
は？？なんで俺が避けられてんの？！
俺なんかした？！？！！！
「……いと！！快斗！！！」
「なんだよ青子〜。」
「何よその言い方！！青子の話聞いてた？！」
あー、しまった、またやった。
最近Aの事を考えてると周りの音シャットアウトしちまう、…時がある。
それでよく青子に怒られる。
「快斗ってば最近そんなのばっか。何をそんなに考える事があるのよ！！」
何を、ねぇ…。
「好きな人。」
「えっ」
「なーんちゃって。本気にしたのかよー。ｹｹｹ」
馬鹿にしたように笑ってやる。
そうするといつも通り、このば快斗！と怒られるのがオチだ。
そう思ってチラリと横目に青子を見る。
「あっ…、そうなんだ。そーよね！！快斗に好きな人なんて…、」
え、何だその反応。
結局、あの反応の真相は分からなくて、
紅子に呆れた目で見られた。
なんなんだよもう！！！
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沢 - めっちゃすごいです―ーーー、一気読みしてしまいました！これからのお話も頑張ってください！！応援してます。 (2021年1月5日 11時) (
レス) id: 9cb9dbbd4b (このIDを非表示/違反報告)
美術部 - ヤバイ、一気に読んじゃいました・・・もっと早くにこの作品に出合いたかったけど、読めて最高に嬉しいです！この小説を書いてくれた作者様、本当にありがとうございました！ (2020年8月15日 18時) (レス) id: dfab0f562e (このIDを非表示/違反報告)
とく - 最後まで読ませて頂きました。ひたすらに最高でした。リアルタイム(?)では見れませんでしたけど、この小説見つけられてよかったです！ありがとうございました。 (2020年5月1日 14時) (レス) id: 7ea0d5ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの匿名 - オメガバース…知ってたんですね……めっっちゃ気が合いそう！！(小並感) シリーズ1から読ませていただいてます！素晴らしい語彙力だと思います。その語彙力10分の9ください() (2019年5月26日 19時) (レス) id: 16bc441f1e (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 吸血鬼LOVE♪さん» いざ文字に起こされると恥ずかしいですね…笑笑 でもわざわざコメントありがとうございます！！！自分でも「え、ここでちゅーしていいの？」と自問自答しました笑笑 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 8b1dfa966a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2018年6月23日 1時
