銀花のような君と

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橙 side…



やっぱりふぅは女の子で、少しお高めのブランド店に入ると目がキラキラ。めめがしっかり入口にいる方に話してくれてスタッフさんは俺らに話しかけてくれる。



いつも同じバッグを持ってて、多分それはふぅの卒業祝いかなんかでお兄ちゃんたちが渡したもの。



お金の管理、というか、通帳を照にぃが持ってるから毎月使えるお金は決まってるらしい。



もう子供じゃないとか言ってる時もあるけど、そこに関して文句は言ってないし納得してるのかな…？



まぁ、今日はきちんと照にぃに電話して伝えてたからいくらのものを買おうが俺らはいいんやけど、あまり高いものを買ったことがないんやろなぁっていう反応。


まぁ、俺らは何が欲しいのかわからんけど笑




くるくるーっと店内を回ってふぅが止まったのは少し小さめの肩からかけるバッグ。



このブランドと言えばみたいな柄が一面にあって多分このお店では安いといわれそうな値段のもの。


でもほかのお店に行ったらもっと安いもので変えるとは思う。


橙『そのバッグが欲しいん？』


『かわいい』


黒「かわいいよねそれ、俺も初めにかわいいと思った。」



橙『とりあえずこれってことにしておいて、ほかにも見てみなくていい？』


黒「スマホケースとかは？」



『うーん...』


橙『なんかないん？キーケースとか、小さいポーチとか』



『スマホケースは欲しいかもだけど...』





全く進まない会話。


多分このままだと何も買わないままお店を出る気がする。





黒「ねぇ、康二くん、何かプレゼントする？」



橙「めめも考えてたん？なんかいろいろ頑張ったご褒美にスマホケースくらいなら」



黒「そーだね」



『康二くん、このバッグにすることにした。この色』



橙『結局これにしたん？これ見てる時の顔キラキラしててこれが欲しいんやろなぁってめっちゃ感じた。』


『あ、ばれちゃってたの？』



黒「俺も気づいてたよ」笑




『え、嘘ほんとに恥ずかしい』



少し顔を赤らめている姿はほんまにかわいい。





黒「ふぅちゃんお会計だって。」



めめからの声掛けでお会計にいく。その間にふぅが欲しそうに見ていたスマホケースを購入する。



『お待たせしました』


橙『ほかのお店いく？』



『今日はもう帰ろうかな、たくさん時間使っちゃってごめんね』




黒「全然平気。次はちゃんとデートしようね」



橙「なんなん、めめ、今回だってデートやん！」





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