銀花のような君と

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黒 side...


ふぅちゃんを後ろに乗せて出発。




メンバーからたくさんのことを言われて頭パンクするかと思ったけど全部ふぅちゃんの身になにか起こったときの対処法だったり、ふぅちゃんの安全面についてで






この子を何が何でも守る。







これが俺と康二のミッションで脱出が今回の目的なのはわかってるけど、その企画に大切な物を持ってきたので初日から俺らの過保護が爆発。







食材を取りに行くときも暗くなってきたからもし自分が集中してしまって周りが見れなかったら怖いと思ってしまいカメラマンさんと話し合い安全だと思うところにふぅちゃんを残すという

選択を選んだ。







ほんとは屋根もないところでふぅちゃんと眠るのは怖かったが、俺に少し体を当ててもらうという約束をして眠りについたんだ。



こんなことを考えながらも、後ろで俺にしがみついていてくれるふぅちゃん。



少し目を凝らすと、小さく康二が見えた。







後ろにいるふぅちゃんを驚かさないように手に




〈小さいけど康二くんがいるよ〉と書く。






すると俺の後ろから顔を出して康二くんを探す。




見えたみたいで、俺のおなかにある手が動く。









康二くんに近づいて声が届く距離になった。







〈康二くんに声届くよ〉









「康二くん！！頑張れ！！


めめも頑張るよ！！」








丸二日補聴器を付けてないので音量調節がうまくいってない届くのか分からないぎりぎりの声で伝えようとするふぅちゃん。






その声を一生懸命聞き取ってくれて康二くんからもふぅちゃんに声が届いた。



その言葉をきちんとこの小さな手に伝えて俺も気持ちを入れ直し、また船を動かす。






康二を追い越してから結構時間がたった。












結構というか、だいぶ。






だって周りはもうお世辞にも明るいとは言えない。



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