猛毒*87* ページ46
「っは、お前…」
『ん…なに？』
すっかり気持ち良くなってグイグイと攻め立てていたら
急に肩を押され無理やり唇が離れた。
ローの舌と絡み合っていたせいで唾液が糸を引きプツ、と途切れる。
それを見るとまた体がゾワゾワして来る。所謂、興奮。
『もう辞めたくなったの…？』
「いや違う…お前、いつからそんなに上手くなったんだ」
珍しく頬を紅潮させているロー。
眉間に皺を寄せてはいるものの、目の奥が熱に溶かされているのを私は見逃さない。
…可愛すぎ。
肩を押されて解いた腕をもう一度首の後ろに回し、今度は鼻先が触れる寸前で止める。
そして囁いた。
『…私をこんな風にしたのは、貴方でしょ？』
「！」
目を見開くローに構わず再び唇を合わせ舌を潜り込ませた。
『ぁッ、ん…ふ』
「は、ｯ…ん…！」
だってそうでしょ？
初めて貴方が私にキスをした日。
あの日から私の中の何かが確実に変わってしまったの。
その何かというのはきっと、人間が誰しも持っている本能で、欲望。
幼い頃から積み上げられた理性や知性によって閉じ込められていたそれらを呼び起こしたのは紛れもない貴方。
だから全部貴方のせい。ロー。
自分にこんな、まるで……獣のような欲があったなんて知らなかった。
上擦って自分では聞くに耐えないような嬌声も悦んであげてみせる。
快楽に従順に。溺れる様な恍惚を。
『んｯ…！ぁ、ぁん……ッ』
ずっと自分を律し、心を律して生きてきた。
それをグズグズにした愛毒は身体を巡って止まらない。
だから私も飼い慣らして受け入れる。そして与える。
貴方も私の毒に侵されてしまえばいい。
『はｯ、ふ……ロー…すき、』
熱に溶かされたアイスグレーの瞳には
それ以上に蕩けた顔をした女が映っていた。
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凛月のさぶ。(プロフ) - Nakoさん» 返信遅れてすみません！コメントありがとうございます！良かったです！ぜひ楽しんでください😊 (7月1日 14時) (
レス) id: e8fb34f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - すみません。見られました！ (7月1日 14時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
Nako(プロフ) - 中編集がみらません。年齢制限の変更はどうやりますか？楽しくて何回も読んでいます😊 (7月1日 13時) (レス) id: ce50961c41 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - aimerさん» レスを付け忘れていました…。また不明点などありましたらお気軽にお声がけ下さい！ (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - コメントありがとうございます！中編集の方はアプリでは閲覧できませんので、ウェブから占ツクのサイトへアクセスして頂いて、それでも見つからない場合は設定から年齢制限の変更が必要になります。探して頂いてありがとうございます…中編集でお待ちしております。😊 (5月27日 23時) (レス) id: 80b1d18970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月
| 作成日時：2023年2月15日 1時
