実家 ページ21
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ハンドルを握る相葉さんは鼻歌を口ずさみ指で
リズム取って、楽しげだ
私は生歌が鼻歌でもこんな近くで聞ける
なんて、幸運は訪れないだろうし、黙って
窓の外を見ながら聞いていた
すると、カーステがいきなり着信音に切り替わった
電話のようだ···残念も少し聞いていたかったな
「あ、ごめん、電話だ」
「お気になさらず出てください」
「もしもーし」
「あ、雅紀？今日ね年内最後のメンマ焚いた
けど、どうする？送る？」
「あー、今年はメンバーいないし···
かあちゃん、おれの分だけ今からもらいに行くわ」
「あー、そう、わかったわ、気をつけていらっしゃい」
「はーい」
bluetoothに繋がっているから丸聞こえで
「って事で今から実家寄ってくわ」
「えっっ！!」
さすがに付き合いだした次の日に
実家に行くってハードル高すぎない？
あ、近くで待っててってことか···なるほど
「あ全然いいですよ、行きましょ行きましょ」
「うち、店やっててさ、うちのメンマがおれ
好きでさ、実家から定期的にもらってんの
Aちゃん、メンマ好き？」
「メンマが好きって言えるほどメンマを
食べた事が無いです」
「お酒のあてにもなるし、歯ごたえあって
うまいよ、じゃあ、今晩メンマで酒飲もう
Aちゃん、飲めるよね？」
「飲むのは好きですよ
あんまり強くないから量は飲めないけど」
「女の子はいっぱい飲まない方がいいよ
だって、危ないじゃん」
「何が危ないの」
「世の中は狼さんがいっぱいだから、こんな
かわいい娘が酔っ払ってたら、連れてかれるでしょ？」
「ははは、誰も連れて行きませんよ〜(笑)
私より相葉さんの方が連れ去られちゃいますよ」
「おれ？Aちゃんみたいな可愛い娘だったらついて行っちゃうかなー(笑)」
「えっっ」もしかして、ただの女好き···？
「うそ、うそ、行かないよ、行かない!
そんな目で見ないの(笑)」
そうこうしてる間に車は千葉県へ入った
「お家どの辺なんですか？」
「幕張だよ？」
「駅前で降ろして貰えますか？
私時間潰してるんで」
「えっ？Aちゃん、一緒に来てよ」
「えっ？今からじ、実家にですか？
いや、それはちょっといくらなんでも···」
「なんでよ、うちそんな堅苦しい家じゃないよ？
いいじゃん、昼飯食って帰ろ、ね？決定(笑)」
有無を言わさずついて行く事になった…
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ピカンチ★(プロフ) - ひろさん» 初めまして！大好きと言っていただけてうれしいです。私もこの作品の二人好きです。楽しみに読みにきていただけるように頑張りますね、コメントありがとう (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 8c079158e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 初めまして。この作品大好きです。これからも 楽しみに読ませていただきます。 (2021年1月24日 21時) (レス) id: c60b3962ed (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年1月19日 10時
