せっかち ページ20
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客足が早めに止まって上がっていいよと
言ってくれたから挨拶をして帰る
「じゃあ圭くん良いお年を、またお正月ね」
「おぅ、気をつけてな、相葉さん
よろしくお願いします」
「はーい、マスターありがとね、良いお年を
バイバイっ」
迎えのタクシーに乗り込んだ
「明日から休み？」
「はい」
「じゃあ、明日から俺んち来てよ」
「えっ？」
「何か予定あった？」
「いえ、正月に実家顔出す位ですけど···」
「じゃあ、決まり
明日の朝11時に迎えに行くから用意しといて」
そう言うとちょうどアパートの側に着いた
「ありがとうございました」
「じゃあね、お休み」
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部屋に帰ると、洗いかごに伏せられた
二つの湯呑み
一緒に入ったベッド…
彼がいた痕跡が残っていることが、
夢じゃ無かったんだ…と思わせる
あの時
見たことのない彼の表情
あの瞬間
彼の声を
思い出したら、恥ずかしくなってきた
だ、ダメだお風呂入ろ
脱衣所で服を脱ぐと首筋にうっすら残った痣
彼に抱かれた痕跡がまたここにもあった…
それからお手入れをして、数日分の着替えを
用意して、昨日買った彼へのプレゼントも
カバンにしまって布団に入る
布団には彼の香りが残っていた
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翌朝、何を来て行けば良いんだろう…
お店や、家に来る時の相葉さんはラフスタイル
だから、私もそんな感じでいいんだよね？
よね？うん、いいよ、一人で問いかけ答える
謎の行動にだいぶ、テンパッてるな私……
そうこうしてると、11時にコンコンと、ノックが聞こえてドアを開けたらサングラスを頭に
のっけた相葉さんが立ってて、
「おはよ、あそこの駐車場に止めてるから
戸締まりしたら、来て？荷物は？これ？」って
テキパキ荷物持って行っちゃった
あまりの早業に一瞬ぽかんとしてたけど、
あ、急がなきゃ
炬燵のスイッチ、ガスの元栓チェックして
玄関の鍵をかけて駐車場に向かう
あ、車の色聞くの忘れた…わかるかな
駐車場につくと車に詳しくない私でも知ってる
高級外車が止まってた
左側の窓が少し開いて、「横に乗って」
と言われ(よ、横？大丈夫なのかな…)って
思うけど言う通り隣に座った
「迎えに来てくれありがとう」
「いいえ、どういたしまして
じゃあ、行くよ〜」
何だか今日もご機嫌なご様子だ
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ピカンチ★(プロフ) - ひろさん» 初めまして！大好きと言っていただけてうれしいです。私もこの作品の二人好きです。楽しみに読みにきていただけるように頑張りますね、コメントありがとう (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 8c079158e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 初めまして。この作品大好きです。これからも 楽しみに読ませていただきます。 (2021年1月24日 21時) (レス) id: c60b3962ed (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年1月19日 10時
