姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

漢字王の打撃~後日談2~ ページ46

今日の夕方には仕上げておかないといけない記事があるが、まだ頭がぼーっとする

流石にまだ仕事は出来ないので、昨夜のAちゃんが応援、激励してくれた後の出来事を思い返す


＿＿＿＿＿＿＿＿


＿＿＿＿＿


＿＿


あの後また2人でワインを飲んだあと


「山本さん、明けない夜はありません！必ず朝が来ます」

「うん、そうだね･･･ありがとう」

「じゃ、折角なのでまた飲みます？」
「うん、飲もう！」

僕が覚えてる中でAちゃんが頼んでくれたカク
テルは

マタドール、ミントジュレップ、ジンフィズ、ロングランドアイスティーだ

＿＿


＿＿＿＿


＿＿＿＿＿＿＿



昨日は酔ってて気がつかなかったけど今になって気づいた


僕が覚えてる中のカクテル言葉は上から順に

〈負けないで〉、〈明日への希望〉、〈あるがままに〉、〈希望〉


飲んでる時も僕を励ましてくれてることに嬉しさを感じる


「山本？どうしたん？
なんか変にニヤニヤしてるんやけど」

自覚はなかったが嬉しくて笑みが零れていたらしく
入って来た川上さんに眉をひそめながら指摘された

僕の隣りにドカッと腰を下ろし暖かい雰囲気を纏わせ話し出す川上さん

「晴れやかな顔してんな」

「えーそうですか？今二日酔いですけど」

「近頃思い詰めて、見てて不安になるような表情してたから」

「あー(苦笑)」

「俺とか伊沢さん達、メンバーが行動する前Aに先越された」

「え？」

まさかそんなにたくさんの人達に心配されているとは思ってなかった

さっきまでAちゃんに先を越されたのが原因なのかちょっと悔しそうな顔していたのに
今はあまり見ない優しい顔の川上さん

「Aだけじゃなく俺やメンバーのみんなも頼っていいから」

「川上さん･･･

はい、ありがとうございます！
いい仲間を持ちました！」




「ちなみに昨日の飲み俺は知らなかった」

優しい顔は消え、ムッとした拗ねているような表情をする川上さん

ｱｯﾔﾊﾞｲ

「知ってたら俺も着いて行ったのに。俺が仮眠している間にさぁ〜。俺が何度も電話かけても繋がらない、電話してくれたと思ったらオフィスのやつだし(以下略)」


漸く終わった川上さんの拗ね攻撃にほっとしていたら、思い出したように川上さんが言った

「そう言えばAから、山本が悩んでた企画と記事の改良点をパソコンのメールで送ったってさ」


速攻で確認してみたら、見事に悩んでいたところを抑えてある改良点が届いていた

「凄いなぁ」

シンプルにかっこいい


かっこよすぎてAちゃんが後輩ってこと忘れそうになる

僕らのマル秘会議~その1~→←漢字王の打撃~後日談1~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す