姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

漢字王の打撃~後日談1~ ページ45

「････ん〜、あれ？ここは･･･」

何か眩しいなと思い目を開けたら、白いクリーム色の天井がまず目に入った

頭が痛い気がする
ぼーっと天井を見ていて、回っていなかった頭が回りだし気がついた

「朝じゃん！！」

「山本起きた？おはよ」

僕の声で気づいたのか、福良さんが声をかけこちらに来てくれた

「おはようございます」

まだ少しだるい体に気合いを入れて起き上がったら

「福良さん、
ん？山本起きたん？おは」

ちょうど福良さんを探していたのか川上さんもこっちに

「今ちょうど起きました、おはようございます」
「ん」

見えた川上さんの横顔が一瞬だけムッとしているように見えた
福良さんと川上さんが話し終え、川上さんが部屋から消え福良さんが話しかけてくれた

「山本、体調はどう？」
「全然大丈夫ですけど、少し頭が痛くてだるい感じが少々」
「あー、それ二日酔いだね」

二日酔いに効くもの持ってくるから待ってて、と言い残し台所へ向かった福良さん
視聴者のみんながコメントとかで書いてくれるように、こういうところにお母さんみを感じる

しばらくして戻ってきた福良さんママは片手にお椀とやかん
お椀を僕の近くの机に置きやかんの中身･･･熱湯を注ぐ

「はい、これしじみの味噌汁」
「おー、ありがとうございます」
「それ飲んだあとでいいから二日酔いの薬も飲んでね」
「はーい！」

福良さんに至れり尽くせりでなんだか申し訳ない

お味噌汁を飲んでるときに気がついた
そういえばなんで僕オフィスにいるんだろ？

「福良さん僕何でオフィスにいるか知ってます？確か僕Aちゃんと飲んでたんですけど」

「知ってるよ。Aちゃんと飲んで飲みすぎて、山本が寝ちゃってAちゃんからオフィスに電話が来て、川上が迎えに行って、ここのソファーに寝かせて今に至る」

「えええええ!?マジですか?!」

「俺は川上からそう聞いてるけど？」

「うわぁぁぁ、川上さんと2人だと怒るかもしれないぃ」

昨日の夜のことを少し思い出し流石に頭を抱えた

いくらAちゃんから僕のためにと誘ってくれた飲みとはいえ、2人で飲んだという事実は川上さんに対する罪悪感しかない

「はっはっ(笑)
川上は昨日のこと知ってるよ？
多分、大丈夫だよ･･･少し拗ねるくらいだよ」

「それ大丈夫じゃないですよー！前の須貝さんのコンビニのときもヤバかったですよ？福良さん助けてくださいー!!」

「ごめんムリ(笑)
俺仕事あるし(笑)」

こういうところ薄情な福良さんが入れてくれたお味噌汁は頭の痛さとかだるさをゆっくり消していってくれた気がする

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