姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

リアクション王の実感~その4~ ページ28

「Aさん！ありがとうございます!!」

「いえいえ(笑)」

Aさんの結果は無事ダイオウイカを釣り上げ50枚GET

元々Aさんが稼いだ50枚と合わせて計100枚

どうするか俺は困ったがAさんの曰く預けることが出来るらしいので預けた

「Aさんの先程の、凄かったですね。」

「昔取った杵柄ですよ」

俺もクイズプレイヤーで一端の勝負師だが、Aさんも勝負師だということがわかった


「あ！」

「どうしました？」

子ども達と別れ(Aさんの知り合いではないらしい)なんとなく俺とAさんでゲームセンターを歩いていたとき

クレーンゲームで前に妹が好きと言っていたメーカーの新作が置いてあった

渡してあげたいがUFOキャッチャーはかなり下手

「いやね、＿＿」

妹のプレゼントのことを話し、目の前にあるものが妹が好きだと伝えた
さらに俺が下手なのも伝えた

「なるほど
じゃあ、私頑張って取りますよ」

「え!?」

言うがはやいかもうAさんはお金を入れプレイしている

正面から、横から色んな角度から見極めている

「こういうのって3回くらいで取れたらラッキーなんですよね」

「え!?そうなんですか??」

普段やらないから相場がわからない

「そうなんですよ、はい失敗」

Aさんがお金を入れる前に先に入れた
何か言いたそうだが、何も言わずプレイ

2回目も取れなかったあたりでもう100円入れようとしたら、俺の財布に100円玉がない

「ちょっと待っててください」

急いで両替しに行ったが機械が何処にあるのかわからず少し時間を食った

慌てて戻って見れば、もうAさんは狙っていたものを取っていた

「え!?凄い！はやくない!?
そもそも待っててって言ったのに!!」

「ごめんなさい、やっちゃいました(笑)」

＿＿＿＿＿＿

＿＿＿


Aさんと帰路に着いている際に思った

たかが、ゲームでも俺には出来ないこと、不得意なことが出来るAさんがカッコ良く見えた

あの後、どのくらいで取ったのか、お金については答えてくれなかったし受け取ってもくれなかった

けど、どんな風に取ったのか、聞くと
年相応の顔をしたAさんが話してくれた

よく見かける年上の雰囲気はそこになかった

Aさんが前より明るく見える

俺がなんとなく苦手な･･･苦手だったAさんのことが知れた1日だ


「Aちゃん(･･･)!!色々とありがとう!!」

「いえ、こちらこそありがとうございます！」

「じゃあ、またね!!バイバイ!!」

「(笑)バイバイです！」

Aちゃんが朗らかに笑った

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