日常と恋心 (ページ15)

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J-side

グツグツと白湯を沸かす

心も身体も頭も沈んだまま

『はぁ…』

気晴らしにストレッチでもするかな

ジムでも良いな

『…あちっ』

『ふっ…ふっ…』

結局迷ってジムまで走ることにした

いつもなら車だけどたまには良いだろう

広めの歩道をジョギングする

ワンッ！ワンッ！

『わっ…！』

「あ！ごめんなさい！こら〜」

小さな体でリードを引っ張って行くワンちゃん

困った顔をしながらも嬉しそうに走って行く女性

『ビックリした…笑』

水筒を取り出して周りを見渡す

木漏れ日のベンチに座る老夫婦

デートかな

幸せそう

手を繋いで歩くお母さんと小さな男の子

その後ろを歩くお父さんと肩車されている女の子

自転車に乗る学生

こんなに沢山人が居たんだ

ここじゃ俺もただのジョギングする一般人

もし、何にも囚われない立場なら

もっといっぱい

自由に

恋愛出来るのかな

ねぇ、翔くん

会いたい

でも

会いたくない