日常と恋心 (ページ14)

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『あぁ…もちろん距離としては縮まったんだよ。多分。恋人…だし…』

改めて言うと照れるな

『ただ…。どこまで近づいて良いのか分かんなくなっちゃってさ』

『メンバーだったらなんとなくのラインは分かるんだよ。でも、メンバーから恋人ってなるとさ…』

智「翔くんは？」

『へ？』

智「翔くんは、どこまで近づいて欲しい？」

『俺は…』

家族の事

仕事の事

片付けが下手くそな事

料理が全然出来ない事

服のセンスが無い事

新聞は毎朝欠かさず読む事

1人だと少し部屋が広い事

全部

全部

渡したい

潤が望むのなら、俺の物は全部渡したい

秘密なんて無い

彼が最後の、一生隠すはずだった秘密を無くしてくれた

知りたい

潤の全部を

知って欲しい

俺の全部を

智「それを伝えなよ」

『…うん。って独り言じゃなかったっけ？』

智「…そうだっけ？」

『忘れてんのかよ笑』

ねぇ、潤

今どうしようもなく

君に会いたい