日常と恋心 (ページ13)

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#107 ページ13

S-side

『はぁ…』

智「どしたの？」

『ん？あぁ、リーダー来てたんだ』

智「おれが入っても気付かないなんて珍しいね」

『ん〜…』

智「…松潤？」

『…良く分かったね笑』

智「分かりやすいんだよ。2人とも」

ふぅ〜と息をつきながら隣へリーダーが座る

『2人…とも？』

潤は分かりやすいけど俺も？

智「何年一緒に居ると思ってんの？」

ん？と向けられた瞳は、俺のよく知った色をしていた

そっか

そうだよな

『うん』

智「ほれ、独り言だと思って言ってみ」

そう言った大野さんはまた前を向いて、目をつぶった

『俺さ……大切にしたいんだ』

『潤もだけど、この気持ちも』

『なんて言えばいんだろ。もちろん、潤に触れてみたい。…そういう事も、いつかって…』

時計は静かに秒針を回す

ソファの左側が少し動いた気がした

『でも、今まで潤とは…メンバーだったから…。Jrの時は弟みたいな感じだったけどさ』

『距離感がうまく掴めなくて…』

潤が俺と話さなくなった時期

戸惑ったけど、どこか繋がっている気がしていた

『前より離れてる気がしてさ』