7話 打ち明ける覚悟 ページ8
あれから数日経った今、様子見ということもあり、私は平凡な学校生活を送っている
クラスメートとは少しずつ仲良くなり学校にも慣れていった
このクラスはみんな優しくて良かった〜
とはいえ朝比奈さんと仲良くなりたいことには変わりない
だから学校に来たら挨拶はするし、たまにだけど移動教室のとき一緒に行ったりする
それでもあの日は私にできることは全部やった
これ以上まとわりつくのもよくない
だけど味覚が無い原因も気になるし、なんで言ってくれないんだろう
やっぱり言えないような事情があるってことだよね…
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今日もいつも通り学校が終わり帰ろうとしたとき、声をかけられた
まふゆ「Aさん、一緒に帰らない?」
『!うん、でも部活と予備校は?』
まふゆ「今日は部活が休みで予備校はいつもより遅い時間からなの」
驚いた、まさか相手から誘いが来るなんて
もちろん迷いなくOKした
〜帰り道〜
まふゆ「…ねえAさん、この前"助けになりたい"って言ってたでしょ
あれはどうして?」
『んー…、友達のことを知りたいのって普通じゃない?
それに、私、朝日奈さんともっと…仲良くなりたいんだ』
なんか、こう、直接本人の目の前で言うのって恥ずかしいな
まあ朝日奈さんが、私を友達と思ってるかは置いておくとして
…というか、声のトーンがいつもと違うと思うのは気のせい…?
まふゆ「……。私…伝えたいことが…話したいことがあるの」
「私を助けてほしい―――」
心臓が一瞬ドキッとした
私達は向き合って立ち止まった
私とは反対に朝比奈さんの眼差しはもう覚悟を決めていた
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みずな(プロフ) - 面白かったです!連載終わっちゃったの寂しいな… (2022年3月24日 20時) (レス) @page9 id: 6e79866175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らねい | 作成日時:2022年2月28日 18時