37話 始まりに終止符を ページ39
そんなことを考えていると、後ろから瑞希に突進された
瑞希「もーA、心配したんだからね」
『ご、ごめん…』
奏「でもAが無事に見つかって良かった」
『みんなが私のところまで来てくれたからだよ』
絵名「一時はどうなるかと思ったけど、ホント良かった…
…ていうかまふゆを探しに行ったときとなんかちょっと似てるよね」
『?』
疑問に思い横にいるまふゆを見ると、なんとも言えない顔をしていた
瑞希「実はいつも行ってるセカイまで、まふゆを探しに行ったことがあるんだ」
まふゆ「そのことは本当に申し訳ないって思ってる」
絵名「…そう思ってるなら、もう少しそれらしい素振りをして欲しいんですけど
もう、大変だったんだから…」
『あはは…』
…それにしても、まふゆにもそんなことがあったんだ
ぶっちゃけまふゆってなんでもできるから、気持ちのコントロールもなんとかなってると思ってたけど…だったら
『それならまふゆがさっき言ってた“Aのペースでやっていけばいい”って言うのは私の方だよ!
…まふゆも自分のペースでいいから、あまり無理しないでね』
まふゆ「…できるときは、そうしてみる」
私の心配してくれるのは嬉しいけど、まふゆも自分自身のこと大事にして欲しいな
ふと遠くにいるミクを見ると私に微笑みかけていた…そうだ
『ねえ、せっかくだしこのセカイを見て回ろうよ!』
絵名「いいじゃん、景色が綺麗な場所けっこうあったし」
まふゆ「私も、少し気になる」
奏「曲作りの参考になるかもしれないし、行ってみようかな」
瑞希「奏、ここでも曲作りのこと考えてるなんて、流石…」
やっぱりみんなといると楽しい
ニーゴのことミクにたくさん話したいな、早くミクのところに行こう――
ゴォォォォッ
『!?何…!?』
突然地響きがしたと思ったら今度は周囲の草花は枯れ始め、周囲のものは見えづらくなり、少しずつ色が失っていた
絵名「ちょ、どうなってるの…!?」
『分からない、とにかくミクのところまで走ろう…!』
私たちは走ってミクのもとまで来たが、ミクはなぜかこんな状況でも冷静さを保っている
『ミクどうしよう、このままじゃセカイが崩れちゃうよ…!』
ミク「…ごめんなさい、私ずっと黙っていたことがあります」
『え…?』
ミク「このセカイ…この場所はセカイではないのです」
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みずな(プロフ) - 面白かったです!連載終わっちゃったの寂しいな… (2022年3月24日 20時) (レス) @page9 id: 6e79866175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らねい | 作成日時:2022年2月28日 18時