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34話 『  』 ページ36

時間は少し前に遡る





ミク「Aを、見つけてあげてください」


絵名「でもここって見た感じけっこう広いよね
どうやって見つければ…」


ミク「このセカイは大木を中心に四つの季節にわかれています
一人一つ季節を隈無く探せば、Aを見つけられるはずです」


奏「分かった…でも、どうしてミクはAに会わせてくれるの?」


瑞希「それボクも思った、最初は会わせたくなさそうだったのに」


ミク「…私、後悔してるんです」



ミクはニーゴと出会ってからAの笑顔が増えたものの、さらにそれと同時に辛そうな表情を見せるようになったことに気付いた


見守るだけにしていたけど…と、奏たちに話した



まふゆ「最近、Aが朝から調子良くなかったのって…」


ミク「はい、セカイに行くよう夢の中で誘導しました
少し強引すぎたのかもしれません
…私、ダメダメですね」



そんなミクに奏はミクの手を添えた



ミク「…?」


奏「大丈夫、ミクはAを助けたかったんだよね
ミクは優しいから、きっとAにミクの気持ち、届いてると思う
だから心配しないで」



奏の言葉にミクが目を見開き驚いていると、他の三人もミクの手に自分達の手を重ねた



ミク「…ふふ、私がこんなことを言ってる場合じゃないですね
私もAを見つけます」



そして奏は冬、まふゆは春、絵名は秋、瑞希は夏のエリアを、ミクは大木周辺の草原を見渡し探すことになった




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「そんなことがあったんだ」



ある程度話を聞いたAだが、その表情は何も変わらない




瑞希「A、まふゆー!」



ちょうどそこへ奏、絵名、瑞希の三人がこちらへ走ってきているのが見えた



「みんなも…なんで?」


絵名「そんなのAを連れて帰るために決まってるでしょ?」


奏「私たち、すごく心配して――」


「あー、ごめんごめん、私、またみんなに迷惑かけてたんだ」



Aは口元だけ笑った表情で奏の言葉を遮るように言い放った



「でももういいの、これからここで、ずっと過ごすから」


「「…!」」


まふゆ「え…?」


「それに、もしここにみんなが来ても会わせないでってミクに伝えたはずなのに…」




ミク「それは、私がこの子たちにお願いしたからです」

35話 心から叫ぶ→←33話 サガシモノ



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みずな(プロフ) - 面白かったです!連載終わっちゃったの寂しいな… (2022年3月24日 20時) (レス) @page9 id: 6e79866175 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らねい | 作成日時:2022年2月28日 18時

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