29話 貴方のためなら ページ31
絵名「もうどうなってるの…」
?「知りたいですか?」
ここにいるメンバーの声でないことを理解したニーゴは、後ろの大木の方に振り返った
見るとそこには黒髪ツインテールの少女がおり、毛先になるにつれて青みがかかっている
服は貴族のお姫様が着ているような上品なワンピースだ
絵名「なんか、すごく見たことがある感じがするんだけど」
まふゆ「…もしかして、"ここ”のミク?」
ミク「…はい」
瑞希「ミクなの!?ボクたちがいつも話してるミクとは全然違う」
奏「ミクがいるってことは、まふゆのときみたいに誰かの想いでできた場所…?」
ミク「奏で言う通り、そういうことになります」
奏「え、どうして私の名前を…」
ミク「奏だけじゃない、まふゆ、絵名、瑞希…
貴方達の名前も知っています
私はずっと、ずっと見てきたのですから」
まふゆ「それって…」
ミク「ええ……」
「ここがAの想いでできたセカイだからです」
「「!?」」
全員が驚愕した、セカイの先にまた新しいセカイがあるなんて誰も予想出来なかったのだ
ミク「ここにいる全員、Aを探しに来たのでしょう」
絵名「!話が早いじゃん、それなら――」
ミク「それは駄目です」
絵名「なっ、なんで…!」
ミク「…Aが貴方達と会いたくないと言っているのです」
絵名「ッ、はぁ!?どーゆーこと?」
瑞希「ちょっと絵名、落ち着いて……ミク、それって本当なの?」
ミク「…そうです」
奏「……。ねえミク、Aとミクとの間に何があったのかは分からないけど、もし悩んでることがあるなら私たちに話してくれないかな
もしかしたら力になれるかもしれない」
まふゆ「……私も、知りたい」
真剣な表情をして話す奏を見て、まふゆは何かを考え決めたようだった
まふゆ「私、Aにまだ何も言えてない
一緒にいてくれて、私を受け入れてくれて、ありがとう、って…
……それを、ちゃんと会って伝えたい…!」
瑞希「まふゆ……ミク、ボクからもお願い!」
絵名「私も、Aに会わせて…!」
ミク「………はぁ
…本当にAは幸せ者じゃないですか」
四人はどういうこと?というような表情をしている
ミク「いいでしょう、それならAを探して…
…いや、見つけてあげてください」
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みずな(プロフ) - 面白かったです!連載終わっちゃったの寂しいな… (2022年3月24日 20時) (レス) @page9 id: 6e79866175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らねい | 作成日時:2022年2月28日 18時