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28話 行方 ページ30

瑞希「みんな揃った?」


奏の知らせを聞いたニーゴメンバーはミクから話を聞くために集まった


絵名「ミク、Aが消えたって本当なの?」


ミク「うん、そこで…」



そう言ってミクが指さした先にはAが休もうとしていたスペース、そしてブランケットがあった



奏「でもどうして一人でセカイに?」


まふゆ「…」


ミク「A、少し休みたいって
なんだか疲れてるみたいだった」


絵名「そう、だったんだ」


瑞希「たしかにニーゴの活動のとき、なんだか元気が無いように見えたよね」


まふゆ「……」


奏「まふゆ…?」


まふゆ「私、心当たりがあるの
今日学校で会ったときもいつもより辛そうで…だから、保健室に行こうって言ったの
でもAが大丈夫だって……」



まふゆはいつもの様子と打って変わって焦っていた



ミク「…きっと、大丈夫」


まふゆ「……ミク」


ミク「Aはきっとどこかにいる」


瑞希「そうだよ、ボクたちで探しに行こう!」


絵名「でも探すってどこに――」


ミク「あっ…!」


奏「どうしたのミク?」


ミク「もしかしたら、あっちに…」



ミクはある方向へ歩き出した




奏「ここってAが休んでたところ?」


ミク「うん、たしかこの近くに、”キラキラした”ものが落ちてたと思う」


絵名「きらきらしたもの?……あ、これのことじゃない?」



絵名は見つけたそれを手のひらに乗せた



まふゆ「これって、何?」


瑞希「ホントだ、すっごくキレイ!
でもこれとAの関係ってあるのかな」


ミク「分からない、私もそれを拾ったのは初めてだから
Aのそばにあったから、何かあるかもって思ったんだけど…」


まふゆ「…ただ光ってるだけだね」


奏「ある程度分かってるつもりだったけど、セカイってまだ分からないことが―――」



と、そのとき突然辺りを包むように光りだした





絵名「えっ、何ッ!?」



ミク「……!?」






気付けばセカイには、ミクだけが取り残されていた



















吸い込まれたニーゴは緑の生い茂る大木の前で目を覚ました



奏「…、うぅ……」


瑞希「みんな大丈夫?」


絵名「うん…ていうか、ここどこなの?」


瑞希「ボクたちがいつもいるセカイ、じゃなさそうだね
それにこの場所、季節がぐちゃぐちゃしてるし…」


まふゆ「……うそ、ミクがいない…?」


奏「え…、さっきまで一緒にいたのに」

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みずな(プロフ) - 面白かったです!連載終わっちゃったの寂しいな… (2022年3月24日 20時) (レス) @page9 id: 6e79866175 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らねい | 作成日時:2022年2月28日 18時

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