17話 難攻不落 ページ19
今は梅雨の時期になり、すっかり学校にも慣れてきた
そしてこの時期と言えばそう、期末テスト
テストやだなーって思ってたんだけど、なんとまふゆの家で勉強会ができることになりました!
これで多少はやる気が出るとは思うけど…
前にまふゆのお母さんについて話したとき、ちょっと苦手意識を感じたんだよね
『わざわざ勉強会のために家にお邪魔してもいいの?』
まふゆ「お母さんに友達と勉強をするって言ったら、それならうちで勉強したらって」
『あー、なるほど…(警戒しとこ)』
まふゆ「…着いたよ、…。」
まふゆは一息ついて玄関の扉を開けた
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まふゆ「ただいま、お母さん」
『お邪魔します…!』
私は恐る恐るリビングの方を覗き込んだ
するとリビングにはまふゆのお母さんらしき人がおり、こちらに気付くと立ち上がり歩いて来た
まふゆ母「あら、こんにちは
今日はまふゆと勉強するのよね」
『はい、まふゆと同じクラスのAAです
いつもまふゆと仲良くさせてもらってます』
まふゆ母「こちらこそ、まふゆと仲良くしてくれて嬉しいわ」
なんだ普通の母親じゃん、少し警戒しすぎたのかも
まふゆ「それじゃあ私たちは部屋で勉強してくるね」
『もう勉強…?学校から帰ってきてすぐなのに』
まふゆ母「まふゆは頑張り屋さんなの
将来はお医者さんになるのが夢なのよね」
まふゆ「……うん、だからもっと頑張らなくちゃ」
『…。』
まふゆ母「そういえばAさん?」
『…!はい、なんですか?』
まふゆ母「うちに来るって聞いたときから気になっていたのだけど…
Aさんは高校での成績はどれくらいなのかしら」
『…ん?』
まふゆ母「まふゆが誰かと勉強するなんて珍しいから、どんな子かと思って」
な……なんでそうなるの!?えっと、なんて答えよう…
まふゆ「…っ、Aは前の学校でいつも学年順位は十位以内って言ってたよね」
『エ、アッ、そうなんです!
一桁代になると中々順位が上がらないから、成績トップのまふゆにこうして勉強を教えてもらえて嬉しいです!』
まふゆ母「まあそうだったの、まふゆに良い友達ができて良かったわ」
……返す言葉も見つからないんだが
まふゆ母「そうだわ、これこの前買い物をしたときに買ってみたの
良かったら勉強の休憩時間に食べてね」
『美味しそう、ありがとうございます!』
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みずな(プロフ) - 面白かったです!連載終わっちゃったの寂しいな… (2022年3月24日 20時) (レス) @page9 id: 6e79866175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らねい | 作成日時:2022年2月28日 18時