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「急にどないしたんや?」




「…不安なんです。先生、大人だから、こんな子どもな私、本当に好きなのか。




受験が終わって、高校も卒業したら


たくさん幸せが待ってるって考えれば考えるほど


先生がいなくなっちゃう気がして…



それに月曜日。月曜日が終わったら

もうしばらく会えないんですか?


わたし…耐えられる自信がありません…」





Aは泣き出してしまった。









…Aと約束したから…。


本当は今すぐ抱きしめて大丈夫やでって

キスをして想いを表したい。

だけど何もできひん俺はクズや…。

でも約束は破りたくたくないねん。

指切りしたから…。







俺はAの目をまっすぐ見つめて伝えた。






「…絶対に離れたりせんし、約束は守る。


それに俺はAしか見られへん。

他の女に目移りせん。本当は今も抱きしめたい。

愛を伝えたい。でも約束したやろ?


…俺もAに触れられないんが正直辛い。


…で…もな、、、?グスン。


…絶対に絶対にAと幸せになるから。



当分会えんくても…ずっと一緒や。」





先生は途中から涙を流した。

そしてずっと一緒や。







そう言って、わたしの首元に

ネックレスを後ろからつけた。






ネックレスには指輪が通っている。




「ネックレスなら受験中もいつでもどこでも、

学校でも制服で首元見えへんしつけてられるやろ?



あ、その指輪はまだ指に通しちゃダメやで?」





わたしは嬉しくて言葉が出ない。






…初めてまっすぐな瞳に見つめられ言葉を交わした。



それに先生も泣いていた…。





なおさら私が高校生じゃなければ…と思ってしまったが、今のこの現実を受け止めて頑張らなきゃと心に誓った。






「ほな、月曜日な。

最後の裕太先生の授業や。

気合いいれるんやで?


じゃ、また月曜日に。」




先生は笑顔で帰っていった。

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設定タグ:GENERATIONS , 中務裕太 , ゆうぴ   
作品ジャンル:恋愛
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pomu(プロフ) - りくさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとっても嬉しいです(^ ^) (2019年2月2日 18時) (レス) id: 356e20fead (このIDを非表示/違反報告)
りく - 終始キュンキュンが止まらなかったです(´;ω;`)← 素敵なお話ありがとうございました( *´ω`* ) (2019年2月2日 17時) (レス) id: 375075c8b0 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - pomuさん» 全然大丈夫です! (2018年9月10日 6時) (レス) id: be90cebd51 (このIDを非表示/違反報告)
pomu(プロフ) - ゆうさん» ゆうさんありがとうござます!今はだいぶ日常が戻りつつあります!当たり前だったことが急に当たり前じゃなくなる怖さとともに当たり前を当たり前だと思ってはいけないな。と思えることもできました。ゆうさんも台風の影響早く治ると良いですね…ありがとうござます!! (2018年9月10日 2時) (レス) id: 356e20fead (このIDを非表示/違反報告)
pomu(プロフ) - ORIONさん» ORIONさん!ありがとうございます!頑張ります!!そのお言葉だけでもとても嬉しいです! (2018年9月10日 1時) (レス) id: 356e20fead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pomu | 作成日時:2018年8月21日 8時

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