俺の初恋の人 ページ47
救急車とパトカーがサイレンを鳴らして近づいてきてるのがわかる。
俺は京とこの場に残ることにした。三ツ谷が「俺も残る」とか言ったが、京が「早よ行けアホ隆。家族心配させでもしたらどうなっても知らねぇぞ」とバッサリ切り捨てた。場地も京に説得(?)されて東卍のみんなと去っていった。
貴「良かったのかよ、カズ。」
「うん。」
俺も行くよう京に言われたが、言う前に俺は、
〈俺の起こしたことだ。自分でケジメをつけたい〉
と言った。
貴「わかってんのか?これはアンタのせいじゃねぇ。私が汚い手段使って、お前を無理に年少から引き出したんだぞ?このままここに残りゃぁまた年少に逆戻りだ。」
「そうだね。
でもさ、俺は何年、年少に入ってたとしてもマイキーを殺したがってたと思うよ。」
その気持ちが綺麗サッパリ無くなったのは、この抗争のおかげだと思う。そう考えたら、京が俺を年少から引き出してくれて本当に良かった。
貴「・・・殺す気がなくなって自分の過ち全部を認められたんだったら、もう年少に行く必要もねぇんじゃねぇか?完全復活したら行かなくても済むよう色々弄ってやるけど?」
「うっわ、相変わらずやってることがグレてるね。」
貴「不良やってんだからそりゃグレてんだろ。
・・・つまり、気持ちは変わらんと。」
「さっきも言っただろ?ケジメをつけたいって。」
俺がしてきたこと。それをもう忘れないように、戒めとして俺は年少に行く。
あと、京に言いたいことがあった。
「あの日巻き込んで・・・人を殺そうとして、ごめんなさい。」
貴「・・・何か自分が全部悪いって思ってんの、馬鹿らしくなったわ。
私、自分が悪いっていうのを理由にして東卍から逃げてただけだったのかも。」
「じゃあ、京は東卍に戻んの?」
貴「ハハッ!私はもうガキの喧嘩に参加できないよ。」
「ふーーん。」
やっぱり京は何でも抱え込みすぎだ。
真一郎くんのことでの呪縛は解けたんだろうけど、多分他にもまだ・・・
「アイツらはそんなことお構いなしに引っ張り出そうとしてくると思うよ。」
貴「・・・確かに。それは否定しねぇ。
うわぁーー!!私、万次郎にアレヤコレヤされちまうのか?!!」
虎「キモ。」
貴「あん?」
きっとアイツらは、京を救ってくれる。三ツ谷とかは特に。
「ありがと。俺の姉ちゃん。」
貴「・・・待ってるから。カズ。」
バイバイ。俺の初恋の人
100人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シオン(プロフ) - 12年後もタカちゃん辛いよ〜〜 (2022年8月1日 19時) (レス) @page50 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - いヤァ〜夢主止めろ〜真一郎も早く目覚めて!!! (2022年7月31日 21時) (レス) @page45 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 作者さん» トラがついてるので、もうトラちゃん呼びになってます。 (2022年7月30日 17時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - シオンさんって一虎くんのことをトラちゃんって呼んでるんですね。可愛いです。いつもコメントありがとうございます。元気百倍アンパンマンですよ〜〜。 (2022年7月30日 16時) (レス) @page35 id: db786199f7 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あの場面〜〜場地さんのあの台詞…トラちゃんの事を教える場面…今日の東リベ絶対泣く (2022年7月30日 16時) (レス) @page35 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2022年7月21日 14時