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佐野万次郎の姉貴 ページ45

万「殺したかった・・・ずっと・・・。テメェが年少から出てきたら、真っ先に俺が殺そうと思ってた。
そんな俺を諭し続けてくれたのが場地だった。
場地が言ってた。「一虎はマイキーを喜ばせたかった。だからアイツは受け入れられない。例えマイキーの兄貴の意識を奪って、姉同然と思ってた京を傷つけちまったとしても、自分を肯定するためにマイキーを敵にするしかなかった」・・・ってよー。
俺のやり場のない気持ちを全部受け止めてくれたのは京だった。
俺がどんな過ちを犯してもいつも最後は笑って許してくれた。でもあの日はそれが度を超えてアイツを遠ざけた。嫌われてもおかしくなかったのに、京は再会しても何もなかったみたいに笑って俺を受け入れてくれた。俺にとって京は、姉貴だった。」

憎悪に身を焦がしているはずなのに、佐野は無表情だ。

万「ケンチン。喧嘩はもう終わりだ。」
半「は?!オイオイオイオイ、喧嘩は終わり?!!
ナメてんのか、マイキー?そんなのテメェが決めることじゃねぇだろうが!!」

ドンッッ‼

万「ほら終わった。」

佐野の回し蹴りが半間に打ち込まれた。体格差を物ともせずに佐野は半間を倒したのだ。
それを見て蜘蛛の子を散らすように逃げていく芭流覇羅。
残ったのは、東卍と観客と一虎たちだけだった。

佐野がひたすら一虎を殴る。それはもう、殴ってる音じゃなかった。

一虎を殺してゆく音だった

止めなくちゃいけない。でも、誰一人として動かない。動けない。
止めた瞬間、佐野に殺される。そう思わされるほどの殺意が佐野からにじみ出ていた。

すると、

?「まんじろぉーーーっ!!」

ピタリと佐野が一虎を殴るのを辞めた。
一人の影が佐野に近づいていく。一虎に刺され倒れていたはずの京だった。

貴「ありがとな。私のために怒ってくれたんだな。」

脂汗をにじませ、無理に笑顔を浮かべる京。

三「京!動いちゃ駄目だ!血が・・・!」
貴「・・・ツケが回ったんだよ。」
三「は?お前何言って、」

貴「この傷は私の自業自得だ。
私が無理にカズ出所日を早めたんだ。」

事の真相を話す京。
嘘ではない。京の力なら、そんなこと容易にできる。

貴「ごめんな、カズ、万次郎。私のせいでお前らに要らない傷を負わせちまった。
・・・大丈夫だ。ここで全部償う。ここで終わらせる。」

京は自分の首筋に拾ったナイフをあてがった。

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シオン(プロフ) - 12年後もタカちゃん辛いよ〜〜 (2022年8月1日 19時) (レス) @page50 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - いヤァ〜夢主止めろ〜真一郎も早く目覚めて!!! (2022年7月31日 21時) (レス) @page45 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 作者さん» トラがついてるので、もうトラちゃん呼びになってます。 (2022年7月30日 17時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - シオンさんって一虎くんのことをトラちゃんって呼んでるんですね。可愛いです。いつもコメントありがとうございます。元気百倍アンパンマンですよ〜〜。 (2022年7月30日 16時) (レス) @page35 id: db786199f7 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - あの場面〜〜場地さんのあの台詞…トラちゃんの事を教える場面…今日の東リベ絶対泣く (2022年7月30日 16時) (レス) @page35 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2022年7月21日 14時

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