血濡れの京人形は武道の姉！！ 弐！

後戻りはできない ページ4

「随分と小さくなったな、京。」

「花垣家ノ墓」と刻まれている京の墓の前を眺める。

「ケンチンたちには会えたか？三ツ谷はどうだ？教えてくれよ。」

俺はお前らと同じところへは行けないから

片膝を地につけ跪く。コロンと三ツ谷から預かったピアスを転がした。

用事はそれだけ。さっさとその場から立ち去った。

京は俺にとっては姉貴みたいな存在だった。俺よりも強い最強の姉貴。俺が弱いところを見せられる数少ない奴だった。

そんな奴を、俺は壊し、追い詰め、殺した

あの時、京を責めたりなんてしなかったら、何か違ったのかもしれない。そもそも京は何も悪くない。むしろ、シンイチローの命を救ってくれた。未だに目が覚めていないけど。

昔は良かった。バイク一台に乗ったら、どこまでも行けるような気がしてた。時代を創ろうと、みんな意気込んでた。

それなのに、創った時代は極悪世代。こんなんじゃ、兄貴にも京にも顔向けができない。

「俺、何やってんだろ。」

なぁ。誰でもいいから、教えてくれよ・・・。

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