血濡れの京人形は武道の姉！！ 弐！

細かい奴はモテるのか？ ページ29

「おっす。元気してる？」
三「よぉ、ドラケン。」
龍「おぉ、京、三ツ谷。」

ケン坊が入院している病院にお見舞いに来てやった。いやーー、普段は馬鹿みたいに元気なケン坊がこんな小さいベッドにいるって違和感しかない。

「早く退院してくれ、じゃないと違和感ありすぎて気持ち悪くて吐くかもだから。」
三「仮にも患者の前で言うことじゃねぇだろ、それ。」
龍「違和感ありすぎといえば、お前が女の恰好してることがもっと違和感ありすぎだわ。」
「仮にも患者だから許してやるけど、退院したら覚えとけよ。」
三「それ許して無くね？」

うるせぇ隆。細かいこと言ってんじゃねぇよ。モテねぇぞ、と言いたいところだがコイツはモテる。
腹立つ。何でモテんだ？

(・・・)

瞬間、この前の屋上でのことが思い出された。ブワッと顔が熱くなる。

「サイナラッッ！！」
三「は？！もう帰んのか？！」

早すぎだろ！って言う隆をフル無視して病院を飛び出した。

(イヤイヤ！！何であれを思い出す？！確かにあーゆうことしたら女子の心を鷲掴みなんだろうけども！！関係ない！！顔が熱いのは慣れてないだけだ！！)

ってゆーか！あんなこと軽々しく女の子にやるとか穢らわしい！！

段々と落ち着いてくると、自分の気持ちにも整理がつく。

(ま、感謝くらいはした方がいっか。)

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三「あいつ、どうしたんだ急に・・・。」
龍(・・・面白いことになってきたな。)

ごめんね、万次郎→←クレイジーで不器用で優しくて、脆い

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