血濡れの京人形は武道の姉！！ 弐！

変身！！東卍の平和は私が守る！！ ページ26

家に戻って、浴衣から私服にへ〜〜〜んしん！！した私は音を拾ってケン坊たちの位置を探って幹部たちに場所を伝える。

万次郎の声を合図に抗争が始まった。
私は近づいてくる奴を蹴っ飛ばしながらエマを安全な場所へ誘導した。

「よっしゃエマ。念の為、救急車いくつか呼んでくんない？」
エ「え？何で？」
「武道の様子がね、おかしかったから。」

何かあの子、みょ〜〜うにケン坊のことを気にしてたような気がする。そのケン坊はあんな状態になっちまってるし、下手すりゃ死んでたよ、あれ。
どっちにしろ、頭やっちまったケン坊のために呼んどいた方がいいだろ。

「ま、頼むよ。」
エ「わかった！！京ネェは、どうするの？」
「ん〜〜〜。」

・・・こんな血が飛び交ってるところ見てて興奮しない方がおかしいよね？これは不可抗力だ。

「よし！喧嘩しよっと♡」
エ「気をつけてね！」

あったりまえよ、私の女神。貴方様のためなら私は何でもしましょうぞ。

とりあえず最初は手こずってる東卍の子を助けまわってたけど、段々雨で冷えた身体が温まってきたんだよね。これ、もう暴れまくるしかないよね？そうじゃなかったらただの体力の無駄遣いだよ。

「ヒューーヒューーー！！ヤバい！ひっさしぶりの喧嘩チョー楽しい！！」
ナ「何あの子。」
三「あーー・・・花垣京。タケミっちの姉ちゃんで、俺らと一緒に東卍創設した奴。」
ム「随分とクレイジーな女だな。」
圭「京だからな・・・。」
ナ(えぇーー京チャンだからって理由であの言動片付けられるの？怖すぎ。)
ム(頭のネジが吹っ飛んでやがる。)

初対面の子に不気味なものでも見るような目をされた。

武「ドラケンくん！！」

武道の叫び声が聞こえた。ケン坊がどうしたんだ？
・・・嫌な予感がする。

万「どうした？！タケミっち！！」
武「ドラケンくんが・・・ドラケンくんが刺された！！」

ガツンッと頭を殴られたような気がした。

・・・うん。物理的に殴られました。呆然としてた間にバットで狙われました。何してくれてんだコノヤロー。

殴ってきた男には、男の尊厳という部分を蹴り飛ばしてやった。何かが潰れた感触したけどどうでもいい。

声が聞こえた方へ向かうと、意識のないケン坊を背負う武道。武道のために道を作る。

武「姉ちゃん！！血が・・・！」
「早く行きな！ケン坊を助けてやって！！」

お願いだから、もう誰も欠けたりなんかしないで・・・

清水将貴に合掌！！→←やる気ならぬ殺る気満々

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