血濡れの京人形は武道の姉！！ 弐！

弟兼エンジェルをゲット☆ ページ16

金髪猫目の犬系男子くんは、

【東京卍會 壱番隊 副隊長・松野千冬】

だそうだ。
圭介が気にいる奴とか珍しい。
千冬くんも圭介を神の如く尊敬してるみたいだし。あれは命を捨てかねない。

千冬くん自身は、集会の時で私のことを知ってたらしい。すぐ懐いてくれた。
新しい弟、ゲットだぜ☆

「二人はこんなとこで何やってんの？」
圭「あーー・・・。」

歯切れ悪ぃな圭介。

千「勉強の息抜きッス！」

・・・圭介が勉強を？は？あの圭介が？小学校でほぼ０点しか取れず、勉強が大嫌いでお馬鹿な圭介が？
まさか・・・

「アンタら、今何年生？」
千「中学２年ッス。」
圭「・・・中２。」
「・・・」

コイツ、マジで留年しやがったのかよ・・・。

「おばさんは？」
圭「泣いた。」
「お馬鹿。ﾊｧｯ・・・アンタが買いたいペヤング、これでいいんだよね？何個いんの？」
千「一個ッス。」

一個？食べ盛りの男の子が一個でいいのか？

「圭介ーー。こんな良い子な副隊長めったにいないぞ？大事にしてやれよ。半分個にしろよな？」
圭「最初っからそのつもりだわ。」
千「いつも半分個にしてます！」

え、何その義兄弟みたいなホノボノ感動ストーリーは。カメラ回したい。

「ん。安くて助かるわ。買ってやるから覚悟しとけよ？」
千「え？！そんな悪いッスよ！」
「いいの、いいの。姉貴に甘えときな？勉強、お疲れさまっていうことでご褒美だよ。受けとんな。」
圭「おーー、ありがとな。」
千「・・・アザッス！！」

千冬くんは元気のいいお礼をありがとうございます。元気いっぱいのワンちゃんみたいだったよ。
圭介はもうちょい誠意を持ってお礼を言いな。

「気にすんな。ていうか圭介。勉強、ミッチリしごいてやるから死ぬなよ？」
圭「覚悟ってそっちの覚悟かよ！！」
千「え？京さん、場地さんの勉強教えてくれるんスカ？！ありがとうございます！！」

さっきよりも丁寧で元気なお礼がきた。あーーエンジェルが増えた。
こんなエンジェルがなんでこんな馬鹿を慕ってんだろ。まぁ、圭介だしな。圭介も圭介で万次郎とは違う、人を惹きつける的なモンあるしな。

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