血濡れの京人形は武道の姉！！ 弐！

何年経っても変わらない ページ12

東卍から距離を置いたあたりから始めた「仕事」を済ませて、帰路につく。
すると途中で塾帰りだというヒナと鉢合わせをした。ここら辺は治安があんまし良くないみたいだからヒナのボディガードとなる。

今度は武道とも鉢合わせ。でも、なんか様子がおかしい・・・？

武「ヒナと姉ちゃんには絶対バレないようにしないと！」
ヒ「何を？」

私たちに気づいて目を丸くする武道。かと思ったらすごい目を泳がし始めた。

ヒ「武道くん、最近なんか変！今日は大人の武道くん。」

そういえば・・・最近の武道、なんか様子が変だな。

無愛想な武道になったと思ったら、気づいたら今の武道みたいに適度な距離を保ってくれたり、
あと、昨日のことなのにまるで覚えていないかのようだったり。

(いったいどうなってんだろ。)

すると、武道の携帯が鳴った。

武「姉ちゃん、ヒナ。ドラケンくんから呼び出しされたんだけど・・・。」
ヒ「じゃあ、ヒナも行く！」
武「えぇ？！」
「いってらーー。」
武「え？姉ちゃんも呼ばれてるんだけど。」
「え、マジ？」

ーーーーーーーー

『オッイ！！見せもんじゃねぇぞ！どっか行け！！」
『なんだテメーコノヤロー！殺すぞボケ！！』

よくもまぁそんなマシンガンみたいに罵りの言葉が出てくんな・・・。
ねぇ、これ殺ってもいいよね？私、まだ後れ毛染めてるから不良だし。

「あん？」
『『ヒッ！！』』

一睨みしてやるとそれだけで縮み上がってやがった。そんなんでよく私に喧嘩売ってきたな。
仮にも【血濡れの京人形】と呼ばれてたんだぞ？

「私らはここに呼ばれてんだよ。わかったらテメェらがどっか行きやがれ。
３秒以内に消えなかったらケツぶち抜くかんな？」
『『す、すいませんしたぁ！！』』

逃げ足がお速いことで。

？「よっ。久しぶりだな、京。」
「んあ？おお、隆。相変わらず坊主だな。」
三「うん。お前も相変わらず人を脅すの得意だな。」

人聞きの悪い。私の後ろにエンジェルと女神がいるのが見えないのか？そんなもん聞かされたら耳が汚れちまうだろうが。

「なぁ隆よぉ・・・もうちょい感動の再会感出そうぜ？
万次郎とケン坊でもちょっとはシミッタレた空気感出してくれたぞ？
お前は、よっ三日ぶり！っていう感じだわ。つまらん。」
三「はいはい。ていうかお前、まだ後れ毛染めててくれてたんだな。かーわいっ。」
「うるせー。ただの虫除けだわ。つーかお前もピアス付けててくれてたんだな。」

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