血濡れの京人形は武道の姉！！ 弐！

不穏な再会 ページ11

次の日。

なんだか廊下が騒がしい。顔を出してみると、なんとも悲惨な恰好をしている同級生たちがいた。

顔はボコボコだしパンツは丸出しだし等間隔で廊下に寝転がっていた。

その先にいるのは・・・武道と万次郎とケン坊。

「っ！！」

久しぶりに見る二人の姿。
万次郎は髪が伸びてハーフアップになっていて、ケン坊はデカかったのが更にデカくなり、辮髪になっていた。エマとはうまくいってるかな？

柄にもなく涙が滲みそうだった。

でもさーー、

(なんで武道を連れ出してんの？！！今授業中だよねぇ？！)

私のエンジェルを悪に染めないで頂きたい！！

すると私の女神・ヒナが降臨。

ずんずんと万次郎の方に歩み寄っていったかと思うと・・・

ﾊﾞﾁﾝｯ!!

平手打ちをした。

武道はこの世の終わりみたいな顔してた。ケン坊はヒナを脅しつけてるし万次郎も怒ったような顔してるけど二人共あれ演技だな。

それに気づいてない武道は、ケン坊の腕を掴んで反抗する。

武「もう二度と、譲れねぇモンがあるから！！」

あぁ〜〜なるほど。譲れないモンってヒナのことか。どういう風の吹き回しかは知んないけど・・・
武道、アンタめっちゃカッケェじゃん。

「はいはい、そこまでにしてくんない？うちの弟と女神を怖がらせんだったら容赦しないけど？」
万「？・・・！！、京・・・。」
龍「・・・久しぶりだな。」

あん？なんで二人ともそんなリアクション薄いんだよ。

「美少女と感動の再会したんだから涙流して喜べよ。
ていうか万次郎、アンタ平手打ち受けてたね。めっちゃウケるｗｗ」
万「は？喧嘩売ってんの？買うよ？」
「あん？上等だわコラ。」
龍「再会早々、喧嘩すんなよお前ら・・・。」

平手打ちの件はヒナの勘違いでした。
二人共許してやれよ？

何年経っても変わらない→←大人になったときは赤飯を食べよう

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