36話《Black impulse》 ページ36
＿A side＿
なんの声なんだよ…
【お前の中の俺だよ】
俺の中の俺？
【気に入らないものは全部壊そう】
気に入らないもの…そんなの…
A「ある訳ねぇじゃん」
＿＿
＿No side＿
A「ある訳ねぇじゃん」
この言葉が本心かは分からないが、ナニカに対抗するように言ったようにも思えた。
万次郎「？にぃ？」
すると、後ろから万次郎とドラケンが歩いていた。
A「万次郎、堅。お前ら仲良いな。暗ぇんだから帰れよ、健全な中坊共」ﾆｺｯ
ドラケン「Aさんだって大差ないでしょ…」
万次郎「そーだぞ！帰るなら一緒に帰ろ〜ぜ」
A「嗚呼、そうだな」
Aは二人の方へ行き、各自帰っていった。
＿＿
万次郎とAが二人で歩いていた時、ふと万次郎が話を持ち出してきた。
万次郎「…Aにぃ……。、俺偶に、【黒い衝動】ってのに駆られるんだ…。もう一人の俺って言った方がいいかな…」
A「……【黒い衝動】か。
安心しろ万次郎、ンなもんに駆られた万次郎もなんでも、俺が支えてやるよ。お前は心配しなくていい。
そんくらい、俺もある…いや、今さっき考え事してたら頭に声が聞こえてきた。それかもな」ﾆｺｯ
Aはなんでもない事のように万次郎に言う。唯の強がりなのかもしれないが、万次郎にはその言葉が光に思えた。
万次郎「に…ぃ。俺…おれぇ…」ｸﾞｽｯ
万次郎は泣き出し、顔を抑える。Aは珍しく、自ら万次郎を抱き締め、頭を撫でた。
A「お前もお前なりに頑張ってきたんだな、誰にも弱いとこを見せないで、一人で抱え込んで…。
俺には見せてくれよ、俺はお前の全てを分りたいんだ。俺を救ってくれた礼をさせてくれよ」ﾆｺｯ
万次郎「にぃ！……だいすき…もう俺から…離れないで……」ｷﾞｭｯ
か細く小さな声で声を発した万次郎を優しく撫でる。
A「嗚呼…傍に居るよ、
A「もう遅い、早く帰ろ」
Aは万次郎の手を握り、足を早めて家に帰った。万次郎もAの手を握り返し、Aは万次郎が泣き止む迄頭を撫で続けていた。
A「…(万次郎は万次郎で苦労してるんだな…、俺なんかの死だけでも、此奴が苦しむなら…まだ留まって居ねぇとだな。)」
万次郎「…(にぃは優しいな…俺、一生にぃの事話せる自信ないわ…。なら言葉通り、いつまでも傍に居ろよ、Aにぃ)」
37話《The hope that was fulfilled》→←35話《Yume》
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます！ありがとうございます！リクエストあればまたお願いします！ (2021年10月29日 7時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです！ニヤニヤしながら読みました！イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました！リクエスト本当にありがとうございます！必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ！！ほんとですか？？いいんですか？？🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます！ (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名F | 作成日時：2021年10月17日 10時
