原石さんたちの病系短編集 part２

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【北斗】




ＭＣが終わってすぐの曲がジェシーのソロで皆、はけた。





裏にはけると、医療スタッフの人たちがいて。





医療スタッフの話はイヤモニで聞いていたから、知ってた。





京本が地面に座って、衣装で隠れていた足をさらけ出すと俺らメンバーは全員、息をのんだ。





京本の足は酷く真っ赤に腫れあがっていて、内出血もしてるようにみえる。





医療スタッフ「足、触りますよー。」





医療スタッフの人が軽く京本の足を触っただけなのに、京本は顔をしかめて。





京本「痛って....。」





医療スタッフ「結構、重症ですね。詳しいことは検査をしないと分からないんですが、捻挫の可能性もなくはないと思います。」





捻挫って....。





樹「きょも、大丈夫、大丈夫。」





樹はずっと手の平に爪が食い込むくらい、手を握りしめている京本の手を優しく包み込んで。





医療スタッフ「次、京本さんの出番はいつですか？」





慎太郎「あと、５、６分後だと思います。」





医療スタッフ「そうしますと、点滴も出来ないので気休め程度にしかなりませんが、痛み止めを服用しますか？」





高地「どうする？大我。」





大我「そう....します。痛み止め、ください....。」





医療スタッフ「わかりました。」





さっきから痛みで酷く苦しんでる京本にこの痛み止めが少しでも、効くといいけどな。





高地「そろそろ、ジェシーのソロ終わったんじゃない？次は北斗のソロだっけ。」





北斗「うん。じゃあ、行って来るわ。」





慎太郎「頑張って。」





京本を看てやりたい気持ちは山々だったけど、俺はジェシーと入れ替わりにステージに立った。

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