原石さんたちの病系短編集 part２

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【北斗】




北斗「樹が倒れた？」




マネージャー「はいっ。今、三番目のお兄さんから連絡が来ました。家で倒れていたそうですっ。」




慎太郎と二人で出演したテレビ番組の収録終わり、マネージャーが焦って楽屋に入ってきた。




それにしても、倒れたって....。




慎太郎「この後、仕事は？」




マネージャー「お二人の仕事はこれで終わりです。」




慎太郎「北斗はなんか用事ある？」




北斗「ないよ。」




慎太郎「じゃあ、病院に連れてって。」




マネージャー「わかりました。」





それから、急いで病院に向かった。




すると、病室の前に樹の三番目の兄貴、彪(ひょうが)さんが居た。




慎太郎「彪さん、樹は？」





彪「今は病室にいるよ。樹、相当精神的にやられてるね。まあ、確かに俺よりもテレビに出るもんね。」




慎太郎「原因って....？」




彪「食欲不振だったみたい。だから、体重も減ってて、水も全然飲んでなかったから若干、脱水症状気味らしいから、今は点滴してる。点滴終わったら帰っていいって。」




北斗「そうですか....。」




彪「俺も、兄貴だからもう少しちゃんと樹のこと見てやればよかったかな。一番下の奴を気にかけすぎちゃった。」




なんて、力なく笑う彪さんは後悔に溢れていた。




彪「あ....ごめんね。二人とも樹といたいよね。俺はそこらへんにいるから、会ってきな。」




北斗「あ、いや、でも彪さんは一緒にいないんですか？」




彪「俺はいいよ。君たちの方が俺の何倍も樹と一緒にいる時間が長いだろ？」




慎太郎「....じゃあ、お言葉に甘えて。」




ということで、俺らは病室に入った。

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