原石さんたちの病系短編集 part２

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【京本】




予定よりも何時間も早く終わった稽古。




マネージャーに『次の仕事は？』って聞いたら『今はメンバーの皆さんでレッスンしてるので、京本さんもそこに行きましょう。』って。




ヤバイじゃん。




振りなんて全く覚えてない。




話し合いで決まったセトリは知ってるけど、一つ一つのダンスは見てなかったから。




急いで、現場に向かう車内でジェシーから送られてきた動画を見ていた。




でも、こんな狭い車内で踊れるはずもないから集中力と記憶力が低下している俺には全然覚えられなくて。




で、レッスンでも何度も曲をとめてしまった。




だから、ジェシーから呼ばれて。




ジェシー「大我、忙しいのは分かるけどさすがにあれはないんじゃないかな？」




京本「うん、わかってる。」




ジェシー「確かに俺は大我に『無理するな』とは言ったよ。言ったけどさ、それは『やり過ぎるな』ってことで、俺は『やらなくていい』とは言ってない。」




京本「ごめん....。」




ジェシー「俺が言える立場でもないかもしれないけどさ、どれだけ忙しくても最低限のことはやろうよ。別に間違ったって良いけどさ、さっきのは完全にやってなかったよね？」




京本「ごめん....あまり、動画見れてなかった。」




樹「ジェシー、きょもも今は疲れてるんだから今は大目に見よう？」




わかってる。




俺が全て悪いって。




だから、ジェシーが怒るのも当たり前。




俺が頑張れば解決するんだ。

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