すきがとまらない【名前変換オリジナル】

よくわからん(た、ま) ページ14

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「聞いて、最近あかさがあんまり構ってくれないの」
「...は？」



久しぶりに高校時代からの友達であるまやらに、大事な話があると呼び出して、最初に言った台詞。


そりゃ、は？ともなるか。



「う、ごめん...でも高校生のときずーっと片想いでその話ずっときいてくれてたのまやらじゃん！！」
「いやまあそうだけどさぁ...」
「高3でやっと付き合えてさ、やったーって。ほらわたしでれでれしちゃうじゃん。」
「うん、そうね」
「だからさ、それで引かれちゃったのかなって思うの」
「えー？」



そうなのだ。
高校時代、6つも年上のあかさに絶対叶わないだろうと思いながらも片想いをしていたわたしは、あかさの話を、まやらにずっと聞かせていた。


しかもわたしは好きな人に本当にでれでれしてしまうタイプで、本人にたまにしか会うことが出来ないうえに、そこそこに仲良くなれないとアピールも出来ない性格だから、毎日感じる好きという気持ち、好きなところ、そのすべてをまやらにぶつけていた。


今思うと本当にうざかっただろうなぁ。ごめんね。
それでも今もこうして仲良くしてくれているのだから、感謝しかない。



「いや、あかささんと仲良くなって、Aがデレデレタイプだって知って、それから付き合って、ってなったわけでしょ？」
「うん、まあ。」
「じゃあ違うよ。今更引くわけない。」
「...そっか。」
「うん。なんか他に心当たりないの？」



心当たり...と言われても。
もしかして浮気？いやいやそんなわけない。
あかさが仕事の日以外、わたしと一緒の家にいるわけだし、遅く帰ってくることもあまりない。
スマホだって隠したりしないし、っていうかあかさが浮気なんてまずない。


じゃあわたし？わたしに原因がある？
いやわたしはあかさが大好き。
あ、でも...



「まって、そういえば最近、引かれたらやばいと思って少し冷たく接してた。」
「え、まじ？」
「うん...きつすぎてあかさのお友達さんとご飯行ったくらいには冷たくしてた。」
「...は？」
「え？」
「いや完全に原因それ！！冷たくしてたっていうのもあるかもしれないけどそのお友達さんとご飯行ったってやつ！！！バレてるんじゃない！？」
「あ、でもあかさにはちゃんと言ったよ？」
「はぁああ！？」
「ええ...？」



よくわからないけど、わたしは大変なことをしてしまったらしい。




(続く)
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