検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:77,157 hit

其の九 ページ10

その、女の勘とやらは当たってしまった。





モブ「姉さん!!相良さんが他校の奴に…!!」





あ「早く連れてけ!!!」





モブ「こっちです!」





校門を出ると走ってこっちに向かってきた

開久の下っ端。





いつもならもっと冷静なのに、

今日は少し様子が違う。





…よっぽどひどいのか…





商店街の路地裏に進むと、
ところどころに血が付いている。





バット…





モブ「相良さん!連れてきました!」





その先にいたのは、紛れもなく猛だった。





壁に背中をつけて、座り込んでいる。





あ「っ…」





相良「あぁ…、お前らは帰れ……」





あ「猛…、っ」





ギュッ______





相良「んで泣きそうなんだよ…

こんなこと、しょっちゅうだろ…っ」





そう言いながら私の目元を親指で擦る。





あ「今日は違う…何があった、?」





相良「お前送った帰りにここ通ったらよ…

後ろから、バットで殴られて……



抵抗したら…お前襲うって…」





あ「っざけんな!!!…あいつら締めてくる…!」





相良「行くな…、今智司が…」





あ「一発やらねえと気がすまねぇんだよ!」




相良「頼むから…!

俺の、側にいてくれ…A、」





あ「猛…」





相良「お前がいれば、俺はそれでいいんだ…

だから…っ、側にいてくれよ…」





消え入りそうな声で、そんなこと言われたら萎縮してしまう。





怒りで溢れてるのに、猛にお願いされると叶わない。





あ「わーったよ…居るよ、側に」





私は猛の隣に腰かけた。





…いつも私がボコってる奴らにはこう見えてるのか。





相良「はぁ……いってぇ…」





あ「ったく、何やられてんだよ。狂犬のくせに」





相良「狂犬も女の前じゃ敵わねえの…」





あ「ふふっ…
傷、手当てするからうち来な」





相良「…それよりいい薬あるだろ」





あ「は?」





相良「…」





猛に腕を引っ張られ
飛び込む形になると、




唇に柔らかいものが当たった。





チュ____





相良「ん……治っちまったなァ」





いつもの不敵な笑顔とは違い、

優しい笑顔を浮かべている猛。





あ「///…こんなとこで……!」





相良「A、」





あ「んだよ…///」





相良「愛してる、ずっと」





あ「…私も」





これが、私達のファーストキスだ。

其の十→←其の八



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
519人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 相良様今日から俺はの中で一番大好き格好良過ぎ 溺愛されたいって思う位好き (2018年11月28日 20時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
星夏(プロフ) - もちさん» ご指摘ありがとうございます!プロフィールの方を間違えてました。笑 (2018年11月21日 12時) (レス) id: 2e1097fe2f (このIDを非表示/違反報告)
もち - profileのところは藤本なんですが、ストーリー中では山本になってますが…(上から目線ですみません) (2018年11月21日 6時) (レス) id: a39dedaf45 (このIDを非表示/違反報告)
もち - かわよきです(`・ω・)b (2018年11月21日 6時) (レス) id: a39dedaf45 (このIDを非表示/違反報告)
もちまる - はぁ…好きすぎて辛いです.. (2018年11月20日 1時) (レス) id: c6acd2380c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星夏 | 作成日時:2018年11月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。