狂犬病にはご注意を。【今日から俺は！！】

其の十三 ページ14

あ「っ…」




あぁクソっ！！！




猛は私のこと心配してたのに…





なんで素直になれねぇんだよ…





？「そこのお嬢さん」





あ「…ちげえよな」





私がお嬢さんって呼ばれる訳…





？「もうっ、スケバンさん」




あ「あ…？」





？「あ、スケバンで振り向くのね」





後ろを見れば、千葉臭のしない男3人組がいた。





それより…




あ「今お前、嬢さん呼ばわりしたか？」





？「あら、癪に触っちゃった？」





あ「あぁ」





？「ごめんねぇ。

じゃあスケバンさん。」




あ「んだよ」





イライラする喋り方だな…





？「____三橋伊藤と裏番、知らない？」






…此奴ら東京の奴らだ





あ「三橋伊藤は何処にいるかしらねぇけど、

裏番の居場所は知ってる」





？「何処にいるかな？」





あ「此処」





？「…ちょっとなに言ってるか」





あ「私が裏番の山本だ」





？「へぇ……女だったか」





あ「おう」





名前言ったのに殴りかかってこねぇな。





なんだ此奴ら？





紅野「俺は紅野。
山本ちゃんさ、ちょっと俺たちに捕まらない？」





あ「は？なんで私があんたらに」





紅野「んん、そうだよねぇ。

じゃあやっちゃっていいのかな？」





あ「どっからでもかかってこいや」





紅野が殴りかかってくる。




あ「…こんなので三橋達とやり合おうとでも？」





紅野「おぉ〜流石だねぇ。

…じゃあやりますか」





あ「は？」





もうやり合って…





あ「っ…はっ…」





一発目を喰らい、膝をついてしまった私に、

構わず殴り続ける。





あ「くっそ…！」





思い切り紅野の顔を殴った。





紅野「はは、今日は殴られる日なのかなぁ？

…クソアマが容赦しねぇからな！！！」





あ「っ…！」





モブ「いました！相良さん！」





相良「てめぇ俺の女に何しやがる…！」





紅野「うわー！いかにもヤバそうな彼氏じゃん！」





相良「あ？！死にてぇのかゴラ！！」





豊「紅野さん、逃げますよ！」





紅野「こっわーい！にーげろー！」





あ「っまて…紅野ぉ…！！」





相良「落ち着け、A」





あ「私はよォ、裏番なんだ…

あんな都会者に負けてたまるか…」





あんな奴に…





負けたくないんだ…





負けたく…





相良「Aっ！！！」





私は此処で意識を失った。

其の十四→←其の十二

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す