50 ページ50
美優side
右手に感じた違和感に目を覚ました。。。
両手で私の手を握り、額に宛がいながら何かを考えてる隆弘の姿があった…。
「隆クン…。」
「美優…起こしちゃったか…。」
「んん。あの。仕事大丈夫なの?」
「バカ!俺の心配なんていいんだよ…。」
「あっ、ごめん…。
そうだ。真ちゃんに聞いたよ。
avexのオーディション受かったって。おめでとう。さすが隆クンと真ちゃん!」
「だから。俺の事何ていいんだって…。何で何にも言わなかったの?」
「えっ。何が…?」
「塾とか勉強とか…。」
「あぁ。ヘヘ。ちょっと自信無かっただけだから…
けど。隆クン頑張ってる姿見てて、頑張ろうっと思って…。でも、やり過ぎちゃった。」
哀しそうな目で見詰めてる隆弘は…
きっと、無理させたって自分を責めてる。
そんな事全然ないのに、それが伝われば良いなそんな思いから隆クンの髪にそっと触れて頭を撫でた。
けど、その気持ちが伝わらなくて…
以前言ってくれた言葉を実行出来なかった事や真ちゃんにも釘をさされてた事を項垂れながら話す隆弘
「真ちゃんが?そうなんだ…」
「うん。
それより何でavexの事知ってるの、まさか連絡とってたのかよ?」
「んん。合格した時だけ…。ファン1号だからって…」
納得してくれて良かった。
本当は違うけど…。
これ以上の心配は掛けたくないから。
隆クンには知られちゃ行けない…
なのに、ぼーっとしてたからって、つい口を滑らしちゃった。。
ほんとバカだよね、
もっと気を付けるべきだった…そう呟き頬に触れる手。
その手を包み込む様に握り返すと泣きそうな顔しながら、謝る隆クン。。。
「まだ、熱高いな…。目離すと直ぐ無理するし。。」
「真司郎と散々悩んだ。けど、どうしても試してみたくてオーディションを受けて…」
集中すると回りが見えなくなるのも分かってたのにって反省する隆クン。
「隆弘は悪くない。私が自己管理出来なかっただけ。だから、謝らないで。」
そう話すして無理矢理、理解して貰った感じだったけど…
花火の日から体調を崩し初めてた事は知られなくて良かった。
でも、無理し過ぎない事を約束させられたのは言うまでもない。。。
52人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時