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美優side
喫茶店に入ってほッと一息。。。
温かいカフェオレを一口くちにすると、じわーっと体に染み渡ってく。
「はぁぁっ…生き返ったなw」
「うん。温まるね…。」
そう言葉を交わして見つめた先
正面に座っていた笑顔の隆クン…。
何となく、直視出来なくて視線をそらせた…
私の中で解決しないもやもやした感情。
こんな態度じゃ駄目なの分かってるのに…
弱い私が顔を出す。
「美優、俺。本気で怒るよ。」
突然投げ掛けられた言葉と真剣な顔につい出てしまう
「ごめんなさい。。。」の一言
そんな私を見ながら髪をわしゃわしゃと掻き
「もぅ。」ってため息をついた。
怒ってる時に出るいつもよりも低い声色。
怒らせたい訳じゃないのに…。
けど、私の態度にイライラさせてる、それが分かるくらいの貧乏揺すり。
自分でそうさせてるのに、俯いたまま顔を上げる事さえ出来なくて…。
「なあ。誕生日なのにこんなん嫌何だけど。」
呆れてる様な言い方にどんどん情けなくなって、目頭が熱くなる。。。
「なぁーんてね!けど、ほんと気にするな!
そんなだとプレゼント無しにするよ?」
向かいの席から隣に移動してきて、俯く私の顔を除き込んだ。
「あ、いいよとか言うなよ(笑)」
っていたずらっ子見たいに笑って。
「…言わないよ…。けどね。自分が情けなくて、でも隆クン優しくて…」
私の言葉を遮り、困った顔しながら…
「俺さ…美優が悩むのも、自分を責めるのも分かってたけど、でも。何でも話そうって決めたから話したんだよ。
大丈夫。ちゃんと伝わってるから…。想いは同じだって分かってるから…」
頭を撫でながら、小さい子供をあやす様に話す隆クン。
駄々を捏ねてる子供みたい。
納得は出来ないけど、これ以上困らせたく無い。
だから…二度と同じ思いはさせないって心で誓った。
そして、精一杯の想いと愛をを込めて…
彼の手を握りその目を見て想いを伝えた。
「隆弘。大好きです。」
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作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時