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美優side
「美優、ちょといい？」
「なぁに？」
「俺、無理だわ…」
急に話し掛けて来たと思ったら手を捕まれで歩きだした隆ｸﾝ
智ｸﾝと真ちゃんが呼んでても振り返らないで…
「ねぇ、隆ｸﾝ、智ｸﾝも真ちゃんも呼んでるよ。」
「…」
「ねぇ、聞いてる？」
「聞いてる。でも、無理。」
そう言ったまま無言になる隆ｸﾝ…
まだ怒ってるの？
学校の屋上まで連れて来られて外に出た瞬間
力強く抱き締められた。
「隆ｸﾝ…」
言おうとした言葉を遮り唇を塞がれて…
いつの優しいキスじゃない、無理矢理ねじ込まれた舌
逃げようと後退る私の体を校舎の壁に押さえつけて…
「……ｯ」
苦しくて息も吸えない程
「……ﾝｯ」
隆弘の胸叩こうとした手を絡め取られた。
「……ﾝｯ……ﾊｧｯ」
どっちの物かもわからない糸を引き離された唇
絡め取る様に私の唇ﾍﾟﾛｯと舐めた…
「ごめん。」
「ﾊｧｯ…ﾊｧｯど、どしたの？急に…」
きつく抱き締める腕
「隆弘苦しいよ。。」
そう呟いても緩む事のない力
「好きな子に触れたいって思うのは間違ってる？」
「隆弘。。。」
「限界だった。」
「………」
「俺が自信持てないのは美優の身体に触れて無いからなのかもな…」
漸く緩む力に顔を見上げると泣き出しそうな顔で私を見ていた。
「怒ってるの？」
「多少は…。超ミニなんて聞いてねぇし…。」
「ごめんね。ミニとは聞いてたけどあそこまでとは知らなかったの。。」
「そっか…。」
私を離して崩れる様に座り込んだ隆弘…
「美優。おいで。」
両手を広げて見上げる隆弘の正面に座るとそのまま膝の上に座らされた。
まだ悲しそうな目で見詰続けて
「朝見付けた時、男と楽しそうに話してたし
俺を無視して智と真司郎にばっか笑顔見せて。
さっきだって知らない奴に頭撫でられた…
皆…A。Aって。俺の知らない美優ばっかり…。」
「隆ｸﾝ…。ごめんね。話してたのはｸﾗｽの子だし頭叩いたのもｸﾗｽの子いつもﾁﾋﾞってからかって来る人だよ。」
そんな事気にしてたんだ…
いつもこんなには言わないのに…
怒ってるんじゃ無いんだね…。
ちょと可愛く思えた。。。
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作者名：ayu | 作成日時：2017年10月27日 7時
