検索窓
今日:13 hit、昨日:4 hit、合計:14,218 hit

24 ページ24

隆弘side




美優の部屋で俺は今まで溜めてた思いを全部話した。



時々涙を流し唇を噛み締めながら話しを聞く美優。




「進路は、正直まだ迷ってるの。本当に出来るのか解んないし、難しいから…
それに一番苦手な英語出来ないと駄目で…」

「だから?何をやりたいの?」

「栄養の勉強しょうかと思ってる。」



栄養?お母さんが言ってた俺の為の選択…



「でも、英語苦手だしもっと勉強しないと大学は難しいと思うの。だから、専門学校にしよか迷ってる。」




だから、遅くまで勉強してたんだ…。




「なぁ、それは誰の為にやりたいの?」

「……栄養って体の基本でしょ?
自分は勿論、隆弘の夢を考えた時に傍で支える力に成りたいって思ったから。」




何か恥ずかしいわ。


自分の事しか考えてない俺に比べて先の事まで考える美優


ずっと一緒に居たい。


美優もそう思ってたから悩んでたんだ。


何か俺ってガキだな…。





「大学でも専門でも就職でも、美優のやりたい事やれば良いと思う。
けど、無理して体調崩したら何も成らないだろ?」

「うん。」

「まだ1年先の事、時間は十分あるよな?」

「うん。でも…。」

「俺は無理しないで居られる環境に居て欲しい。
無理して迄やるのって続かないし自分だって楽しめないだろ?」

「そっか…。そうだね!」

「苦痛になる選択はすんな。
俺は応援しか出来ないけど、
本当に楽しめる事見付けて欲しい。」

「隆弘ありがとう。話したら気持ちが楽になったよ。」

「だから言ったろ。溜め込み過ぎなんだよ。」

「まだ1年ある。無理しないで、出来る所までやってみるね。」

「うん。疲れたら甘えて良いから。駄目だって落ち込まないで俺に言え。わかった?」

「わかった!」


「前にも約束したけど具合悪い時も隠すな。」

「だって心配掛けたくないから…」

「じゃぁお前は、俺が具合悪い時心配しないの?」

「する。」

「言わなくて隠されていい?」

「やだよ。」

「な、同じだろ?」

「うん。」

「好きだから大切だから心配すんの。だからお互いにチャンと話そう。」

「うん。わかった。」

「美優のわかったは宛に成んないけどな(笑)」

「そんな事無いもん。これから頑張るよ!」







そう言って膨れる顔、




張り詰めた感じが取れて





少しは気持ちに余裕が出たのかな?

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
設定タグ:西島隆弘 , Nissy , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。