【鬼滅の刃】日本一慈しい鬼退治 肆

慈しい百伍拾漆 ページ7

結局獪岳さんとはずっと言い合いばかりで夜になってしまった

何故あそこまで善逸を嫌うのだろう

何がそこまで獪岳さんを苦しませるのだろう

獪岳さんからはずっと不満の匂いがする

獪岳「オイ。視線がうっとうしい」

『獪岳さんは何が不満なんですか』

獪岳「、、、」

俺の問いに口を開いた時、

ｸﾝ
！！

『獪岳さん！こっちから鬼の匂いがします！』

獪岳「チッ行くぞ！」

『はい！』

匂いは裏道に続いていた

二人でそこに駆け込むと沢山の血

壁にまでこびり付いている

『っ、、、酷い、、、』

目を凝らすと鬼の背中

獪岳さんが飛び出した

！！

『待ってください！その鬼はーー』

雷の呼吸 弐ノ型 稲魂

攻撃を仕掛けるが、避けられーー

獪岳「グハッ」

逆に無数の傷を負った

その場で血を吐いて膝をつく

『獪岳さん！！』

「食事の邪魔すんじゃねぇよ」

鬼が振り向く

鬼の目には下参と刻まれていた

やっぱり、、、！！

人を喰ってる数が多いことは匂いで分かっていた

酷い悪臭

まさか柱と合同任務じゃない時に限って下弦と鉢合わせるなんて、、、！！

凄い勢いで心拍数が上がる

落ち着くんだ。獪岳さんと息を合わせて戦えば大丈夫だ。焦るな！！

『獪岳さん！協力しましょう！！』

獪岳「っ！てめぇの力なんざかりねぇ！！俺は一人でもやれる！！」

『そんな事言ってる場合じゃないでしょう！』

「なんだ喧嘩かぁ？、、、ん？お前、その耳飾りに額の傷、、、もしかして竈門って奴か？」

！！

獪岳「なんで鬼がてめぇのこと知ってんだ」

『、、、協力してくれたら教えます』

獪岳「チッそうかよ！ならもう聞かねぇ！！」

雷の呼吸 陸ノ型 電轟雷轟

血鬼術 幽愁暗恨

『獪岳さん！』

獪岳さんごと技が黒い靄に飲み込まれる

その場に倒れた

慌てて駆け寄り、肩を揺する

『獪岳さん！かいーー！気絶、、、？』

その様子を見て、鬼が笑う

「俺の血鬼術はな、今まで自分がしてきた悪事をもう一度見せるんだよ。つまり悪事をした事があるばあるほど苦しむ。ほら、見てみろよそいつの顔」

！！

額からは大量の汗が滲みで、顔が歪んでいた

「この血鬼術にかかってそこまで苦しそうにしたのはそいつが初めてだ。今まで悪い事ばかりしてきたんだなぁ？正真正銘のクズ野郎だ！」

ﾌﾞﾁｯ

『人が苦しんでいるのに、楽しげに、、、お前の性根は腐ってる』

「あ？何だって？」

『お前に獪岳さんの何が分かる！血鬼術だけで人の価値を決めるな！！』

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