番外編3 ページ42
猗窩座にはもう気づかれているだろうが、俺の手は震えていた
だが今はどうだろう。すっかり安心しきって震えなんてとっくに止まっている
鬼に安心するなどあってはならないことなのに。
それに猗窩座が屋根に連れてきた理由がわかってしまったのだ
あの時俺の腕を掴んだ猗窩座は俺が震えていることに気がつき、落ち着かせるためにここに連れてきたのではないだろうか
猗窩座がわざわざ俺を慰める理由なんてないが、どうしてもその可能性を捨てきれなかった
だからこそ素直に礼を言ったのだ
それとAはもう一つの感情せいで余計に自分を責めている
もう一つの感情とは、、、猗窩座にドキドキしてしまったことだろう
二人の人を殺めた行為は許されないが、俺が危なかった時、瞬時に助けてくれた
それが凄くAの心に響いたのだ
月から視線を外し膝に顔を押し付けた
あぁぁぁぁあ！！
恥ずかしい！！
Aは心の中で思いっきり叫んだ
こうなるなら何がなんでも逃げ出すんだった、、、
『猗窩座』
頷いたまま呼ぶ
猗窩座「何だ」
『俺はお前に仮ができてしまった。次会った時に必ず返す』
猗窩座「仮なら今すぐ返せ」
そんなの無理に決まってーーそう思った時である
また猗窩座に引っ張られ、
ﾁｭ
小さなリップ音が響く
影が重なる
数秒止まった後、ゆっくりと猗窩座が俺から離れた
『へ、』
口を開けた状態で固まる
猗窩座から見た俺は凄く間抜けだろう
猗窩座「礼はこれでいい。またなA」
猗窩座が俺の視界から消えた
残ったのは俺だけ。
朝日が俺を照らす
気づいたらもう朝になっていた
『あ、降りないと』
しばらくぼーっとしていたが俺も帰らないと、と思い屋根からスタッと下りた
そのまま何歩か進んだ後、俺は道端でしゃがみ込み、手で顔を抑える
その顔は真っ赤だった
耳まで真っ赤になり、手だけでは覆い隠せない
接物、、、された
やっと現実を受け止めたAはさっきの感触を思い出す
、、、強引な性格をしているのに接物は優しかった
『うわぁぁぁ！！』
次は声を出して叫ぶ
朝早くに起きた人に訝しげに見られたがAは気にする余裕もない
心頭滅却、心頭滅却するんだA！！
Aは全速力でその場から走り出す
何が「礼はこれでいい」だ！！
猗窩座の馬鹿野郎！！
以上、青海真珠さんからのリクエストでした
青海真珠さんすみません、勝手に買い物をしている時ではなく任務帰りに変更しました
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眠いちゃん - 書きたいのでもう一回コメント失礼します …善逸の視点が面白くて神ですガチでありがとうございます (2023年1月4日 23時) (
レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 尊○しそう…萌える← (2023年1月4日 23時) (レス) @page12 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 神綺さん» 続いてますよ！ (2020年7月21日 7時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - すみません、誤字りました… (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - リクエストってまだ続いたますか？ (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モッチー | 作成日時：2020年5月12日 4時
