【鬼滅の刃】日本一慈しい鬼退治 肆

慈しい百捌拾 ページ30

ｶﾞｷｰﾝｶﾞｷｰﾝ
伊之助は更に石を刀に打ち付けた

伊之助「よし！」

皆が唖然としている中、伊之助はギザギザになった刀を満足そうに見る

鉄穴森「ぶっ殺してやる！この糞餓鬼！！」

すると鉄穴森さんが伊之助に飛びかかろうと手を伸ばした

さっきまで温厚な人だったのに！

俺は悟った

刀に何かあった時、異常に怒るのは鋼鐵塚さんだけでなく、多分刀鍛冶の人全員だと

慌てて鉄穴森さんを抑えつける

『すみません！すみません！！』

鋼鐵塚さんはそれを静かに見つめる。

自分の刀じゃない限りどうでもいいのだろう

善逸「伊之助の馬鹿野郎！せっかく綺麗にしてもらったのに自分から傷つけてどうすんだ！」

善逸が伊之助の元へ飛び出し、頭を掴む

善逸「謝れ！」

伊之助「嫌だね！」

俺の刀はギザギザじゃなければならないと言い返す伊之助。

その言葉を聞いて更に鉄穴森さんがキレる

『うわぁ！落ち着いて！』

しのぶ「A」

ちょんちょんと俺の肩をつつくと、俺に耳打ちした

しのぶ「と、言ってください。必ず謝りますよ」ﾆｺｯ

本当にそんな事でいいのか、、、？

少しばかり疑うが、今までの経験でしのぶさんが言ったことは正しいと分かっているので信じて言うことにした

伊之助の方へ顔を向ける

『伊之助！俺は自分の非を認めて素直に謝る人が好きだぞ！』

ﾋﾟｸｯ
伊之助が止まる

かと思えば鉄穴森さんの前まで来た

伊之助「悪かった、、、」

！！

ほんとに謝った、、、！！しのぶさんすごい！！

しのぶ「(扱いやすいですね)」

善逸「(しのぶさんが言わしたとはいえ、Aからの好き、、、伊之助が羨ましい)」←耳打ちが聞こえてた人

鋼鐵塚「(簡単に好きとか言うんじゃねぇよ)」

十人十色な感想。

鉄穴森さんが伊之助の言葉を聞いて止まった為、そっと離れた

鉄穴森さんがため息をつく

鉄穴森「ギザギザがいいなら最初から言ってください。刀を自ら傷つける行為は受け付けません」

伊之助「あぁ、、、どんな刀がいいか次からはちゃんと言う」

鉄穴森「そうして下さい」

良かった、、、何とかなりそうだ

鉄穴森「けど」

そう思った瞬間

ｶﾞｼ
鉄穴森さんが伊之助の頭を掴む

鉄穴森「今回の事はきちんとお返しします」

頭を掴んだまま、鉄穴森さんは伊之助をぶん投げた

『えぇぇええ！！』

善逸「伊之助ぇぇえ！！」

善逸も叫ぶ

しのぶ「あらあら」

鋼鐵塚「話し終わったか？」

しのぶさんと鋼鐵塚さんは冷静だった

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