慈しい百漆拾参 ページ23
錆兎side
錆兎「今だけ、、、今だけ弱音を吐いていいか?」
『もちろん』
躊躇なく言う
Aに迷いなんて一切なかった
錆兎「、、、本当はAに結婚して欲しいと言いたい」
『うん』
錆兎「好きだけじゃ足りない」
『うん』
錆兎「何故俺は死んでしまったのだろう!」
『うん』
錆兎「生きてお前に会いたかった!!」
『うん』
堪えきれず涙が出る
でもAは何も言わない
それどころか優しく抱きしめてくれる
あぁ、、、こんな情けない俺をお前は易々と受けいれてくれるんだな
錆兎「好きになったのがお前で良かった」
また、涙が零れた
錆兎「すまない、、、情けないところを見せた」
『錆兎は情けなくなんかないよ。最高に格好良い』
二年前から、と付け足す
錆兎「、、、それ、他の男には絶対に言うなよ」
言っても無駄だと思うが
なんたって天然人たらしだからな
『錆兎には悪いけど他の誰でもない、俺に弱音を吐いてくれて嬉しかった。信用されていると実感できた』
錆兎「お前も、何かあったら俺に言えよ。どんな事でも受け止める」
『ありがとう!』ニコッ
この笑顔が愛おしい
引き寄せる
たが、Aは俺の口を押さえた
錆兎「邪魔されたのは二回目だ」
『はは、、、』
Aの顔が引きつった
人の好意には鈍感なくせに、何故接吻される時は瞬時に分かるのだろう
厄介な奴め
ペロ
このまま引き下がるのは癪なので指を舐める
Aが勢いよく手を退かした
錆兎「どうした?口を押さえなくていいのか?」ニヤニヤ
『な、な、、、』
一瞬でAの顔が赤くなる
可愛らしい
手を掴む
錆兎「Aは爪先まで可愛いな」
ニコリとわざとらしく笑い、指を噛む
『ひっ、さ、びと、、、やめっ』
真菰「随分と楽しそうだね?」
バッ
俺たちは一斉に横を見る
いつの間にか真菰がいた
Aの顔が赤を通り越して青く染まる
『ま、、っい、そっ、、、!?』
訳:真菰、いつの間にそこに!?
急に真菰が現れたことに対しての驚きと、この場面を見られた恥ずかしさでAは混乱。
遂にはAの体は後ろに傾いた
錆兎「おい、、、!」
慌てて支える
気絶しているな、、、
ゆっくり地面におろし、羽織を被せる
錆兎「、、、わざとこのタイミングで出てきたな」
真菰「だってまだ大事な親友の接吻をあげたくないもん。いくら錆兎でもね」
錆兎「大好きすぎるだろ、、、」
真菰「お互い様でしょ」
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眠いちゃん - 書きたいのでもう一回コメント失礼します …善逸の視点が面白くて神ですガチでありがとうございます (2023年1月4日 23時) (レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 尊○しそう…萌える← (2023年1月4日 23時) (レス) @page12 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 神綺さん» 続いてますよ! (2020年7月21日 7時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - すみません、誤字りました… (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - リクエストってまだ続いたますか? (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モッチー | 作成日時:2020年5月12日 4時