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慈しい百陸拾玖 ページ19

Noside

これはAが任務に行って数日たった日のことである

善逸「なぁ伊之助」

伊之助「なんだよ」

二人は今日の修業を終え、休憩するため縁側へ座った

善逸が空を見ながら伊之助に呼びかける

伊之助も同じように空を見ながら答えた

善逸「お前ってまだ自分の気持ちに気づいてないの?」

普通なら、「Aの事どう思ってる?好きなの?」と質問するはずだが、耳が良い善逸にとってはその質問は必要なかった

伊之助は確かにAの事が゙好ぎだ。

間違いない

伊之助「、、、どういう意味だよ」

善逸「この際はっきり言うけどお前はAのこと好きだよ。恋愛的な意味で」

本人じゃないのにはっきり言えるのは善逸の聴覚が優れているからだろう

伊之助「はぁ?レンアイ的ってなんだよ?」

善逸「そっからかよ」

善逸は心の中でため息をついた

善逸「俺さA見てると自然と笑顔になったり、胸がドキドキなってしんどくなるんだよ。でもそのしんどさは別に苦じゃなくて寧ろ幸せっていうかさ、、、伊之助もあるだろ」

伊之助はAといた時の自分を思い出す

Aの笑顔を見るだけで胸がギューッとなって顔が暑くなる自分。

確かに善逸の言う通りあれは不快ではなかった

あの感覚

あれが゙好ぎという意味だろうか

だがそれを理解したからといってレンアイを理解した訳では無い

伊之助「結局なんだよ」

伊之助は再度聞き返す

善逸「まぁ簡単にいうとこの人と人生を歩みたいって思うことかな、、、俺も深くは理解してないけど、、、」

伊之助「番って事か?」

善逸は勢いよく吹き出す

伊之助「汚ぇな」

伊之助はそれを無表情で見つめ、自然な感想を言った

善逸「お前が急に変な事言うからだろ!!この野生児!!!」

自分が言った言葉がどれだけ恥ずかしい事か理解していない伊之助に善逸は腹を立てる

確かに間違ってるかと聞かれたら間違ってはない

善逸「(けどもっと別の言い方があるだろ!)」

しばらくイラついていたが伊之助がこうなのは今に始まったことではない

怒っていても埒が明かないと思い、気持ちを切り替えた

善逸「なんで俺が敵に塩を送るような真似したかわかる?」

伊之助「知るか」

善逸「俺はね、抜け駆けは出来ればしたくないんだよ。初めて本気で好きになったんだ。正々堂々と戦いたい。でも、いつまで経っても伊之助が自分の気持ちに気づかないならーー









俺がAを貰うから」

慈しい百漆拾→←慈しい百陸拾捌



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眠いちゃん - 書きたいのでもう一回コメント失礼します …善逸の視点が面白くて神ですガチでありがとうございます (2023年1月4日 23時) (レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 尊○しそう…萌える← (2023年1月4日 23時) (レス) @page12 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 神綺さん» 続いてますよ! (2020年7月21日 7時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - すみません、誤字りました… (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - リクエストってまだ続いたますか? (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モッチー | 作成日時:2020年5月12日 4時

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