先輩、キミは覚えていますか？[続編]

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＊＿ 泰綺 side



ハルが脳腫瘍摘出の手術を受けたこと。

それで、ほとんど完治しただろうということ。

しかし、右上半身に麻痺が残ってしまったこと。



お見舞いに来た俺は、そのことを

ハルのお母さんから聞かされた。


なんで、全部ハルばっかりなんだよ。




ハルは、学校にずっと来れていないから、

最近、Aはよく寂しげな顔を見せる。


俺が「またすぐ来るから大丈夫だよ」って

声をかけるのは、ハルへの気遣いと、

Aへの罪ほろぼしのつもり。




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工藤母「あの子ったら、諦めが悪くてね…。
朝からずーっと、リハビリしてるのよ。
もう6時間くらい経つかしらね。」



ハルのお母さんは、笑いながらそう言っていた。


ハル、そんな頑張ってるんだ。

ジュースでも買っていってやるか(笑)




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売店でジュースを買ったあと、

リハビリテーションに向かった。




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俺がリハビリテーションに入ろうとして、

一番最初に視界に映ったのはハルだった。


辛そうな顔をしながらも、一生懸命

道具をにぎりしめている姿に心が傷んだ。




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神様は、どうしてハルを選んだんですか？


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