検索窓
今日:6 hit、昨日:30 hit、合計:51,523 hit

37 ページ39

.



同時刻。





生徒会室では、綺羅莉と定楽乃が顔を合わせていた。





綺羅莉「こうやって落ち着いて話すのは、いつぶりかしら…定楽乃、ユミも息災でいて?」





ユミ「元気元気!それだけが取り柄だもん!」





定楽乃の後ろで控えていたユミが明るく返事する。





定楽乃「こんなことでもなければ、一族が揃うことはない」





綺羅莉「そうね…。

でも、零まで連れてくるとは少し予想外だったわ」





定楽乃「ここはお前のテリトリーだ。保険もかけずに乗り込む馬鹿がいるか」





綺羅莉「でもあれが保険になるかしら?×喰家は百喰一族を追放された、いわば外れ者…

恨みこそあれ、あなたのために動くとは思えないけど」





定楽乃「お前のためにもな」





定楽乃がピシャリと返し、部屋には緊迫した空気が流れていく。





ユミ「そこがいいんだって!ねぇー?」





定楽乃「下手な小細工は墓穴を掘る。
私はただ、どう動くかわからないジョーカーを投入した…それだけだ」






綺羅莉「フフッ…面白い…

私はそんなあなたが好きよ、定楽乃」





定楽乃「…いずれにせよ、もう事は動き出した。もう止められん。


お前の望み通り、この学園は荒れるぞ」





定楽乃の言った通り、選挙戦を巡って学園は荒れていた。








百合子「なぜ…?私は…完璧にやったはず……ッ…」





生徒会役員であり、伝統文化研究会の会長でもある西洞院百合子が倒れる。





ギャンブルで賭けた票がバラバラと散っていく。





三欲「あらあら、このくらいで気をやるなんて」





三理「脆すぎて話にならない」





そんな百合子を、陰喰三欲、陽喰三理は見下ろしていた。





.





芽亜里「フン…馬鹿らしい…」





芽亜里はそう吐き捨てて廊下を歩き出すが、角でとある人物とぶつかった。





芽亜里「ッ!?」





リリカ「早乙女芽亜里だな。探したぞ…


お前に話がある」





ぶつかった相手…もとい、桃喰リリカはそう言った。

作者から→←36



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サナ | 作成日時:2022年1月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。