＊張り裂けそうな思い ページ36
瑛一「お前までふざけたことを言うな！！」
肩を掴んだのは、瑛一だった。
いつになく強い口調に、驚いて瑛一の方を見る。
瑛一「お前がアイドルになったからこそ、こうして俺達はお前に出会うことができた。前よりずっと、毎日が輝いて見えた。俺は、お前がアイドルでいたこと……出会ってくれたことを、感謝している……！！だから……」
必死な声で、必死な表情で、まるで訴えるようにそう言った後、瑛一はぎゅっと私を抱き締めた。
そして、今度は消え入りそうな声で、こう言った。
瑛一「お前自身が……全部を否定するようなことを、言うな……！！」
……あぁ、そっか……
瑛一の言葉の意味、よくわかった……
“アイドルにならなければ”って言うことは、私が“アイドル”になってからの全ての日々を、否定しちゃうことになるんだ……
お父さんのことも、HE★VENSの皆と過ごした日々も……
そんなつもりじゃ、なかった……
皆と過ごした日々も、出会えたことも、否定するつもりなんてなかった……
私にとっても大切な思い出で、大好きな、たった一つの居場所で……！！
でも……！！
A「ごめん……！！ごめん、なさい……！！」
だからこそ……それを壊してしまったことが……奪ってしまったことが、どうしようもなく、辛かった……
それに……もう、私には……
A「HE★VENSとしての居場所も……！！守りたかったものも……！！大切だったものも、全部……！！全部、もう……！！ごめんなさい……！！ごめんなさい……！！」
大和「なんでお前が謝んだよ……！！むしろ、一番辛い思いしてんのはお前だろうが！！」
何かが切れたように、涙と言葉が溢れてくる。
今回の件だけじゃない……
今まで、自分でも気づかないうちに溜まっていた思いが、すごい勢いで溢れてきた。
後悔や絶望感、罪悪感……
寂しさ、プレッシャー……
いつからため込んでいたのかもわからない、張り裂けそうなほど沢山の思い……
もう、息もまともにできない……！！
ナギ「ちょっと、落ち着きなよA！！」
瑛二「とにかくちゃんと呼吸して！！ゆっくり吸って……吐いて……！！」
私の背中を擦りながら、深呼吸を促す瑛二。
でも、喉の奥が詰まってるみたいで、吸おうとすればするほどむせ返る。
ヴァン「ちょっとこれは、マズいんとちゃう？」
綺羅「救急車を、呼ぶ……！！」
ヴァンと綺羅のその会話を最後に、私の意識は遠のいていった……
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十九 雷音(プロフ) - レン大好きさん» コメントありがとうございます！了解いたしました！集計終わるまでもうしばらくお待ちください (2017年4月15日 0時) (
レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
レン大好き - うたプリ単体だったら誰でも構いません。 (2017年4月14日 20時) (レス) id: 1ed5a5bed0 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» 期待に応えられるようにがんばらせていたしました！いただきます((((;゜Д゜))) (2017年2月5日 12時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» はわわ、そうだったんですか！？この主人公ちゃんにも何か辛い過去が………さらに続きが楽しみになってきましたーーー！！！！ (2017年2月5日 11時) (レス) id: 88b1fe7b13 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» ひぇぇ勿体なきお言葉です((((;゜Д゜))) 最初ナギ、オフで主人公ちゃんを連れ回して、主人公の過去を聞いちゃう話だったのですが、流石にナギだけが聞くのはなと思いこちらに(￣▽￣;) 同時に瑛一は一番最後の予定でした(￣▽￣;) (2017年2月4日 22時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十九 雷音 | 作成日時：2017年1月1日 21時
