【うた☆プリ】たとえどんなに……【HE★VENS】

＊早い朝 ページ3

A「よし……準備完了」


初めまして、由野(ゆえの) Aです。
現在私は、“全員分”の朝食の準備を終え、ようやく一息ついたところです。

時刻は午前６時。
ちょっと早いかなとも思ったけど、“彼ら”の朝は早い。
このくらいが、ちょうどいいくらいかな。


−――ガチャッ……


A「あ、おはよう」


そんなことを考えていると、なんとも絶妙なタイミングで降りてきたみたい。


瑛一「おはよう、A」

綺羅「相変わらず、早いな」

ナギ「けど、いくらなんでも早すぎない？」

シオン「天草はまだ眠い……」

瑛二「仕方ないよ。今日は朝早くから仕事が入ってるんだから」

ヴァン「せや。それに、ワイらより早起きしとるAちゃんは、もっと眠い筈やろ？」


“なあ？”
と、同意を求めるように笑顔を向けられる。
私は、もう慣れっこだから平気なんだけど……

そう、“彼ら”の朝は早い。
芸能界最大手事務所、レイジングエンターテイメント所属の、大人気アイドル。
HE★VENS。

……ってあれ？ちょっと待って。


A「大和は？」

瑛二「あれ？さっき起こしたんだけど……」

A「……もしかして二度寝？」

瑛二「多分……」


はあ……もう、あの子は……


A「わかった。大和は私が起こしてくるから、皆先ご飯食べちゃて？」

瑛一「あぁ。すまないな」

ナギ「えーっ！！大和だけAに起こしてもらえるのずるいよ！！」

A「ははっ。じゃあ、明日はナギのこと起こしに行ってあげるから」

シオン「では、天草もお願いしよう」

ナギ「ダーメッ！！ナギの特権なんだから！！」

A「もうわかったから、朝からケンカしない」


そんなやり取りがありつつ、私は大和を起こしに部屋へと向かった。




.

＊頼もしい皆→←＊設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す